古谷氏の本日のご報告中に登場しましたアムステルダム銀行についての記述を田尻嗣夫著『世界の中央銀行』日本経済新聞社、1991年、p.306の中に見つけましたので、ご参考までに下記しておきます。  『・・・アムステルダム金融市場は・・・略・・・貿易金融やロンドン、パリなどとの為替取引の国際的ネットワークを持ったアムステルダム銀行を1609年に設立したことで国際金融センターとしての飛躍に成功したのである。同銀行は【銀行グルテン】という抽象化された貨幣を創出し、国際センターとして受け入れなければならない多様な通貨を適切な換算率で受け入れ、事実上、預金通貨という国際通貨に転換したというから、当時のように中央銀行のない経済社会においては事実上、中央銀行の機能の一部を代行していたともいえよう。』 ということで、発券機能に注目して中央銀行のさきがけ、という評価をしているようです。上記に引用した記述の元の和書は高橋琢磨氏の『マネーセンターの興亡』という文献のようです。


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