2013年度/冬学期

557)注21

12h労働日=賃金
     ←
  布  = 銀
  リカードは、労働力の価値は賃金で測られると言っている。(労働は、投下労働量で測られる訳ではない) 投下労働時間が等しいものがイコールになる、という風にリカードが言えていない、とベイリーが批判。 労働日の価値は、賃金で測られるから、その価値がある、としか言えていない。

558) 労働は、商品として市場で売られる為には、それが売られる以前に必ず実存していなければならないであろう。 しかし労働者が労働に自立的実存を与え得るのであれば、彼は、商品を売るのであって、労働を売るのではないであろう。

「労働者が労働に自立的実存を与え得る」・・・労働力商品を売るのではなく、独立小生産者的に労働できて、 「彼は、商品を売る」・・・独立小生産者として商品生産物を売る

労働者は自立的な生産物を売るという事をするのであって、労働を売るという事はしない。

562) Man sieht ferner: Der Wert von 3 sh., worin sich der bezahlte Teil des Arbeitstags, d.h. sechsstündige Arbeit darstellt, erscheint als Wert oder Preis des Gesamtarbeitstags von 12 Stunden, welcher 6 unbezahlte Stunden enthält.

ここでの「労働力」は搾取という為に概念設定された物であるから、3シリングの価値が一労働日の価値または価格として現れる、というのは、どちらが現象でどちらが実体なのか分からないではないのか。

→労働力を売る為の条件(労働力は何を売っているのかという問題) こういう売り方になる、或は別の売り方になる、等。

・転化「Verwandlung」と現れる「erscheinen」との使い方の問題


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