使用価値について †
obata
規定内容 †
- 使用価値=有用性+商品体、そのときどきの文脈でどっちかに割り切って読めばよい、という通説的理解でよいのか。
- 使用価値という用語がでてくるのは、第4パラグラフではじめて
- 有用性 -> 使用価値 -> 商品体 という順序で関連づけられている。
- 最初の矢印が Die Nützlichkeit eines Dings macht es zum Gebrauchswert.
- 二番目の矢印が Der Warenkörper selbst ... ist daher ein Gebrauchswert oder Gut.
- 最終的には、「商品体が使用価値である」となる。
- ここで、使用価値=商品体を特徴づける「量的規定性」quantitative Bestimmtheit という規定が登場。
量的規定性 †
- 有用性はcountable でないが、使用価値は商品体という契機を必ず伴うから countable であるとされる。
- countable であるとことは、商品となるについては必須要件
- 物量として、だれにでも共通の単位で計測できないような対象は商品になり得ない。
- しかし、実際には計測しにくいものも商品化されてゆく。
- たとえば「情報」
- 計測しにくいのに商品化しなくてはならない最たるものは?-- 労働だった。
- 労働を労働時間で外形的に標準化。-- 時給(円/時間)。
- 形式的包摂から実質的包摂へ、に通じる問題。
- countable ということは、同種大量性(「種の属性としての価値」の前提となる)と同義
- 1つしかないモノについて countable というのは無意味