重商主義段階をどのように捉えるかは、現代のグローバリズムを段階論的な観点から捉え返すときに避けて通れない問題となる。従来の資本主義像が根本的に狭すぎたのではないか。宇野弘蔵のいう意味での重商主義が狭く、これに対応して自由主義段階、帝国主義段階もサブステージのようにみえる。この三段階を被覆するようなもう一つ大枠の資本主義の枠組を考える必要があるのではないかと思う。その意味で、宇野の重商主義段階論に内在低なかたちで疑問を提示した櫻井論文を検討して、私の仮説を固める手がかりにした。
1(課題)
Agrarian Capitalism の研究を参照しつつ、商人資本の意味を再考してみる必要があるとあっさり述べられている。
2(宇野の重商主義段階の整理) 3(課題) 4(課題) 5(課題)
6(封建制の崩壊から資本主義の成立にいたるイギリス経済史の概要)
7(批判的考察)