*「リカード派社会主義」 [#zf67dba3]
固有の意味でのリカード派社会主義というのは見いだしにくい。マルクス以降、一括してこう称されてきたが、実体はリカードの投下労働価値説のもとで、労働全収権論を主張する論者がいるかというと、その典型は見いだしがたい。実体は、スミス派であり、基礎は支配労働価値説にも依拠している、というようなはなしでした。この点は、頭にいれておきます。

*労働証券論 [#rb4ec098]
労働貨幣論者は、金属貨幣に反対する立場であり、恐慌回避・不況脱却策としてペーパーマネーの必要を説くAtwoot などバーミンガム学派に通じる立場にたっている、というのは注目すべきなのかもしれない。

*賃金へのペッグ [#u34f176d]
Gray の労働証券が、平均賃金ないし最低賃金へポンドという貨幣単位をペッグするものだ、というのがどういうことを意味するのか、その中身がよくわからない。支配労働一定というように解釈できそうだが、実際にはどのようにこれを実現するのか、労働1時間1シリングというように、時給を固定するということはどのようにしてなされるのか。


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