3「等価形態」の終わりまで議論した。 **アリストテレスの評価 [#k59d3c2a] |交換比率|ベイリー的|| | |交換比率|ベイリー的||| |価値表現|アリストテレス|3節|価値形態論固有の課題| |価値実体|これがないと価値表現レベルも無理か|1,2節|| アリストテレスが、貨幣形態の背後に簡単な価値形態があることを見抜いたということは、 「同等性」=価値物の概念があった。単なる交換比率論ではない。 この点を評価しながら、価値実体がないから、価値形態論が展開できない、とすることは、 価値形態論の独自の意義、1,2節で終わらずに、独自に、3節をはじめなくてはならなかった 意義を薄める可能性がある。 3「等価形態」では +使用価値が価値物になる +具体的有用労働が抽象的人間労働の現象形態になる +私的労働が社会的な形態の労働になる という3点が指摘されている。1で止めるか、2,3が必要か、という議論がある。 等価形態におかれる商品の使用価値が価値物になるのはわかるが、このとき、その商品自身の 価値はどのようになるのか。価値物になるのは商品体であり、その価値のほうは影響がないのか。