CENTER:[[前回>2018年度/第9講]]<<第10講>>[[次回>2018年度/第11講]] *概要 [#y2939c4f] 残り5回です。今回と次回で貨幣の機能。そのあと、市場変形を1回、最後の2回で「資本」について講義することにします。「資本」の説明が不足です。しかし、途中を端折ると、けっきょく、「資本」の理解も消化不良となる恐れがあるので、地道に積み上げて、「資本」の基本の基本を最後に話すことにします。 **仮想通貨についての補足 [#b431007b] 前回の講義で板書したのは以下のような図です。 |レイア4|機能|価値尺度|流通手段|価値保蔵|CENTER:流通手段| |レイア3|実装レベル|>|>|CENTER:商品貨幣|フィアットマネー| |レイア2|基本スペック|>|>|CENTER:それ自身価値をもつ|| |レイア1|本質|>|>|CENTER:商品価値の表現|| 「商品の価値表現には商品貨幣が必須であるが、その存在を前提に、機能レベルで代替的な手段が派生する。これには古い歴史がある。補助通貨はその一例。こうした代替手段の現代的方式として仮想通貨を位置づけることができる。」というのが講義で話したことですが、問題はこのような一般論ではすみません。仮想通貨「方式」の内容について、ほんとうは時間をとって話したかったのですが、それにはもう2単位分必要です。この講義で明らかにしたのは、レイア1-2の存在です。これなしにレイア4だけでフラットに考えていると、「あれは貨幣だ」「やっぱり貨幣じゃない」の水掛け論になります。 **商品流通 [#zeb860a4] 前回図化した「商品流通」の図(商品Wと貨幣Gが連鎖図)ですが、自分で紙に書き出してみてください。 前回の「商品流通」の図(商品Wと貨幣Gが連鎖図)ですが、写すのではなく、自分でそれぞれの取引をイメージしながら、紙に書き出してみてください。 商品流通と物々交換の違いの本質は、取引の構造が #region 閉じている #endregion か、否か、にあります。ここがポイントです。この意味を図でよく考えてみてください。 か、否か、にあることが実感できると思います。ここがポイントです。 *配布物 [#x139fe47] -[[ハンドアウト>http://gken.sakura.ne.jp/tus/pub/2018/handout10.pdf]] &new{2018-06-18 20:45:04}; *参考 [#eecbc8b1] //-[[ビットコインデータ>https://blockchain.info/ja/charts]]