#author("2021-01-05T15:31:50+09:00","default:obata","obata") #author("2021-01-05T15:32:35+09:00","default:obata","obata") CENTER:[[前回 ◁ >2020年度/冬学期/第6講]]&color(#447CFF){第 &size(32){7}; 講}; [[▷ 次回>2020年度/冬学期/第8講]] ---- #qanda_setstid(2020-10-29 16:10:00,90) #qanda_who ----- CENTER:&size(25){&color(yellow,navy){ インターメゾ };}; ----- *今回の目的 [#t776f641] -講義の遅れの調整: -理論的な考え方をどのように身につけるか、メタ講義。 #divregion(接続のしくみ , lec=7 , qnum=20 ,admin) #qanda_raw{{ <div id="server-client"></div> <script src="https://unpkg.com/konva@7.0.7/konva.min.js"></script> <script src="./js/konva/coordinate.js"></script> <script src="./js/konva/default.js"></script> <script src="./js/konva/2020/server-client.js"></script> }} #enddivregion #divregion(即答の三つの効用, lec=7 , qnum=20 ,admin) +読むことは同時に考えること。論理的な文章を読むときは、真か偽か、妥当な推論かどうか、たえず念頭におくべきです。覚えようとか、知識をふやそうとか、という目的で読むのと違う、批判的な読み方が身についていれば、「質問を読む時間=回答を思いつく時間」になります。逆に、こうした「読即考」が身についていないと回答時間は足りないでしょう。 +ひとまず結論を決めてから理由を考えること。即座に答えようとすると「Q because P」という発想法が身につきます。すでに見つかった論理は P → Q のかたちで提示されます。 しかし、未知の論理はこのかたちで発見されるものではありません。「Q なのではないか」という直観がはたらいて「だって、P ならそうなるはず.... だから」という理由を考える力が養われるのです。 +いちばん大事なことから考えること。なにか説明しようとすると、複数の要因が複雑に絡み合っているのがふつうです。そのとき、はじから第一にこれ、第二にこれ、....コレもあるけどアレもある、というようなクセから抜けださないと、論理的な思考力は身につきません。なにが本質なのか、いろいろな側面が生じる大元はなにか、というように絞り込むことで、P → Q 型の推論が可能な抽象世界にたどりつけるのです。それには、アレコレいっていられない短時間に、ストレスを感じながら即答するトレーニングをつむことが大事です。 ---- -もちろんこれは、あくまで私自身の経験によるものです。論理的に導きだされた結論ではありません。だから絶対に正しいと言い張るつもりはありません。 -また、このようなことを一般論として読んで理解してもなんの役にもたちません。できてナンボ、身についてナンボ、という実践的な能力の問題です。 -一番有効なのは、少人数のセミナーで議論することです。相手の主張に対して、自分の考えをぶつけてみる、こうした議論では即答が原則、明日までに考えてくるから... では話になりません。とりあえず、基本的な結論をきめて、話しながら理由をしっかりしたものにしてゆく、こうして Q because P 型の思考が自然に身につきます。自分でも思わぬ p にでくわして「あ、そうか」と納得することもあります。 -こうした経験から、抽象的な理論研究は、一人でこもってできるものではなく、同じ関心をもった友人がどうしても必要なのです。 #qanda_raw{{ <div id="catch-one"></div> <script src="https://unpkg.com/konva@7.0.7/konva.min.js"></script> <script src="./js/konva/coordinate.js"></script> <script src="./js/konva/default.js"></script> <script src="./js/konva/2020/catch-one.js"></script> }} #enddivregion