#author("2020-08-08T08:28:26+09:00","default:obata","obata")
CENTER:[[前回 ◁ >2020年度/夏学期/第14講]]&color(#447CFF){第 &size(32){15}; 講}; 
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#qanda_mathjax
**サプリメント [#oac7d02f]
#author("2020-08-08T08:29:19+09:00","default:obata","obata")





***以前の問題の解答 [#k60ce248]

-解答のいくつかは、ｍathjax で tex の数式表現をつかえるようにしてみたのですが、いささか、不安定。
-$google chart と mathjax の衝突か？原因、目下究明中。$2020-08-06
-$google chart を外して、とりあえずこのページに、同じものを写してみました。$
-$問題解決。$2020-08-07

//\begin{equation}
//\begin{aligned}
//sin(\theta)+cos(\theta) & = 0\\
//sin(\theta)cos(\theta) & = -1/2\\
//\end{aligned}
//\end{equation}

#qanda_points_chart

#qanda_set_qst(11,7,0){{
<p>単純化した例を考えてみよう。
<p>月末に店の家賃10万円を払うことにして、20万円を用意して商売をはじめた。</p>
<p>週のはじめに20万円で商品を仕入れ、週末に23万円で売りきるかたちで4週間営業した。</p>
<p>1月4週間営業して、予定どおりに商品が売買でき、月末を迎えた。</p>
<p>さて、今月の利潤率は何パーセントか。計算式を示せ。</p>
}}
RIGHT:2 min
#qanda_solution(11,7){{
<p>家賃の10万は月末払いなので、投下資本は20万円。
<p>$$23 \times 4 -20 \times 4=12$$  これが売買差額つまり粗利潤</p>
<p>$$12-10 =2$$ 粗利潤から流通費用を引いたものが純利潤
<p>$$\displaystyle \frac{2}{20}=0.1$$</p>
<p>利潤率は$10パーセント$</p>
<p>つまり$$\displaystyle\frac{(23-30)\times 4 - 10}{20}=0.1$$</p>
}}

----

#qanda_set_qst(12,1,0){{
<p>次のような三つの地域で異なる価格体系が成立していたとしよう。</p>
<dl>
<dt>イギリスの価格体系</dt>
<dd>
  \begin{equation}
    \begin{aligned}
    砂糖1ポンド & = £ 4 \\
    綿布1ヤール & = £ 1 \\
    \cdots & = \cdots
  \end{aligned}
  \end{equation}
</dd>
<dt>アンティール諸島の価格体系</dt>
<dd>
  \begin{equation}
    \begin{aligned}
    砂糖1ポンド & = \$ 2 \\
    奴隷1人 & = \$ 100 \\
    \cdots & = \cdots
  \end{aligned}
  \end{equation}
</dd>
<dt>西アフリカの価格体系</dt>
<dd>
  \begin{equation}
    \begin{aligned}
    綿布1ヤール & = 1\,bal \\
    奴隷1人 & = 100\,bal \\
    \cdots & = \cdots
  \end{aligned}
  \end{equation}
</dd>
</dl>
<p>あなたが$£ 100$を投下した冒険商人だったら、どのような取引で利潤を追求しますか？</p>
<p>£ は P, $bal$ は B, $\$ $ は D と表記してかまいません。</p>
}}
RIGHT:2 min

#ref(2020年度/夏学期/第12講/triangle-trade.png,,,50%)

#qanda_solution(12,1){{
<p><font color="#008000">解答：</font></p>

$$
\begin{align}
イギリスで綿布を仕入れ \cdots\cdots & £ 100(G) - 綿布\, 100\,ヤール(W)\\
西アフリカで綿布を売って奴隷を買い \cdots\cdots &綿布\, 100\,ヤール(W) -  bal\,100(G)  - 奴隷\, 1 人(W)\\
アンティール諸島で奴隷を売って砂糖を買い \cdots\cdots & 奴隷\, 1 人(W) - \$ 100(G) - 砂糖 \, 50 ポンド(W)\\
イギリスで砂糖を売る \cdots\cdots & 砂糖  \, 50 ポンド(W)  -  £ 200(G)
\end{align}
$$


}}

-----

#qanda_set_qst(12,2,0){{
12-1 で資本の増殖が可能なのはなぜか？
}}
RIGHT:2 min

#qanda_solution(12,2){{
<p><font color="#008000">解答：</font>国際レートと比較すると、イギリスでは砂糖の価格が綿布に比べて相対的に高いため。</p>

<p><font color="#008000">解説：</font></p>
$$
\begin{align}
\frac{綿布}{奴隷} &=\frac{1}{100} \cdots 西アフリカの価格比\\
\frac{奴隷}{砂糖} &=\frac{100}{2} \cdots アンティール諸島の価格比\\
\end{align}
$$
<p>それゆえ</p>
$$
\begin{align}
\frac{綿布}{砂糖}&=\frac{綿布}{奴隷}\times \frac{奴隷}{砂糖} = \frac{1}{100} \times \frac{100}{2} = \frac{1}{2} \cdots 交易価格比\\
\end{align}
$$
<p>ところが</p>
$$
\begin{align}
\frac{綿布}{砂糖} &=\frac{1}{4} \cdots イギリスの価格比
\end{align}
$$

<p>つまり、イギリスの砂糖価格は、国際レートの２倍ということ。<p>
<p>したがって、イギリスで、安い綿布を買って、三角貿易で入手した砂糖をイギリスで売れば、£ 100 は２倍になるというワケ。

}}
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