#author("2022-07-28T14:47:19+09:00","default:obata","obata")
#author("2022-07-28T15:07:12+09:00","default:obata","obata")
CENTER:[[前回 ◁ >2022年度/夏学期/第10講]]&color(#447CFF){第 &size(32){11}; 講}; [[▷ 次回>2022年度/夏学期/第12講]]
#qanda_setstid(2022-07-21 16:10:00,90)
#qanda_who
#qanda_mathjax
------

CENTER:&size(25){&color(yellow,navy){ 商品売買の変形1:信用売買 };};
#contents
#qanda_points_chart
#qanda_points_hist

✔  REC ON&br;
✅ 接続チェック

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#qanda_set_qst(11,20,0){{
<p>&#x2714; 接続状態をおしえてください。</p>
<p>氏名不詳になってしまった人がいれば教えてください。</p>
<hr>
}}
#qanda(10,21)
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6/30の講義は[[ここ&#x2196;>2022年度/夏学期/第6講#june30]]から
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**値引き [#pceed14e]
-市場では、同種の商品が多数の売り手によって売られている。まわりより高い値段をつけても売れるはずはない。横並びの価格がつくのが普通。この価格を相場という。
-相場で売るのには、ランダムな期間がかかる。同じ品を売っているのに、隣は売れたのに、自分はいつまでも売れない、ということもある。
-なかなか売れないが、いまどうしても買わなければならないものがでてきた。
-どうするか?

#qanda_set_qst(11,1,0){{
<p>どうするか?</p>
}}
#qanda(11,1)
#qanda_solution(11,1){{
  <h4>解答</h4>
  <p>相場より低い価格をつける。</p>
  <h4>解説</h4>
  <p>ここは単純に「値引き販売」だけ答えればよし、とします。</p>
  <p>別の対処法を答えてくれてもOKですが、それはこの後話します。</p>
}}
**信用売買 [#j6954d3c]

#qanda_set_qst(11,2,0){{
<ul>
  <li>A: 相場が100円の商品 W を90円に値引きして売り、この90円で、いまずぐ必要な商品 W' を買う。</li>
  <li>B: 相場が90円の商品 W' を1週間後に支払う条件で100円で先に買い、1週間の間に商品Wを相場の100円で売って支払う。</li>
</ul>
<p>AとBの違いを述べよ。</p>
}}
#qanda(11,2)
#qanda_solution(11,2){{
  <h4>解答</h4>
  <ol>
    <li>Aは売り手一人で実行できる。Bは後払いに応じる売り手がみつからなければ成りたたない。</li>
    <li>Aは現在の売りと買いであるが、Bは現在の買いと、将来の売りからなる。</li>
    <li>Wの売り手が10円の損をするのは、AもBも同じだが、10円得をするのが、運のよいWの買い手になるか、あるいは後払価格(信用価格)で高く売ったW'の売り手になるかが違う。</li>
  </ol>
  <h4>解説</h4>
  <ul>
    <li>売って買う W - G - W'という通常の商品売買では、なかなか買えないケースが生じる。</li>
    <li>値引きで早く売るのが、いちばん簡単な対象法だが、別のやり方もある。</li>
    <li>後払いは、先に買って、あとで売れる、という手もある。このとき、売りと買いの順序が逆になる。</li>
  </ul>
}}
#qanda_set_qst(11,3,0){{
<p>後払価格は信用価格ともいう。</p>
<p>この「信用」は、なにを信用しているのか?</p>
}}
#qanda(11,3)
#qanda_solution(11,3){{
  <h4>解答</h4>
  <p>1週間以内に、相手の商品 W が相場で売れること</p>
  <h4>解説</h4>
  <p>短期の取引では、相手の人柄など関係ない。</p>
  <p>いちばん大事なのは、価値をもっている商品。しかも、相手が所有している商品。</p>
  <p>自分に1週間、①貨幣の受け取りを待つ余裕があり、かつ、②相手の販売が信用できれば、信用価格で高く売るのがトクなのだ。</p>
<h4>After</h4>
<ul>
<li>ただ「買い手が後で必ず支払うこと」を信用するのではなく、払える根拠を信用している。</li>
<li>後払いで買った人の「商品が売れること」が根拠。これで3点。</li>
<li>これにより「将来の時点で貨幣が入手できる」とみなして、これも2点。やや甘いが。</li>
}}

**賃貸借 [#s9a92384]

#divregion(モノを借りる,admin,lec=11,qnum=3)
-いますぐW'が必要なら、相場が90円の商品を、信用価格 100 円で買う代わりに、1週間の賃料(レンタル料金)10円を払って、W'を借りるという手もある。
-借りたW’は、消費してなくなるモノ(たとえば小麦粉とかミルクとか)でもよい。「消費貸借」になる。
-自分の商品Wが一週間以内に、相場の100円で売れれば、このうちの90円で商品W'を買って返し、残りの10円で賃料を支払えば、信用価格100円の後払いでW'を先に買ったのと同じことになる。
#enddivregion

#qanda_set_qst(11,4,0){{
<p>借りたW'は、商品ではなくモノである。</p>
<p>真か偽か。理由を述べよ。</p>
}}
#qanda(11,4)
#qanda_solution(11,4){{
  <h4>解答</h4>
  <p>真。</p>
  <p>返すのは物量であって金額ではないから。</p>
  <h4>解説</h4>
  <ul>
    <li>1週間後のW'の価格が100円に上がっていても、80円に下がっていても、同種同僚の物量を返せばよい。</li>
    <li>100円に上がっていれば、追加で10円の損がでる。逆に80円にさがっていれば、追加で10円トクする。</li>
  </ul>
}}

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