#author("2023-09-28T17:06:22+09:00","default:obata","obata")
#author("2023-10-05T16:09:28+09:00","default:obata","obata")
CENTER:[[前回◁>2023年度/冬学期/第2講]]&color(#447CFF){第&size(32){3};講};[[▷次回>2023年度/冬学期/第4講]]

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#qanda_setstid(2023-09-28 16:20:00,100)
#qanda_who
#qanda_mathjax
//#qanda_points_chart
//#qanda_points_hist

✔ REC ON&br;
✅ 接続チェック

#qanda_set_qst(3,100,0){{
<p>&#x2714; 接続状態をおしえてください。</p>
}}
#qanda(3,100)


CENTER:&size(25){&color(yellow,navy){&nbsp;労働の基本概念&nbsp;};};
CENTER:&size(25){&color(yellow,navy){&nbsp;「つくる」とは&nbsp;};};
#contents
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**ネライ [#r3b1e34b]
-「労働」とはなにか?いくつかの要素が結びついた構造として定義する。
-「労働」の内部構造を分析して「労働力」=「労働能力」の特徴を明らかにする。


**前回のまとめ [#b1b6bb6e]
-生産と労働とはしばしば「同じようなもの」と考えられる。
-しかし、似た「ようなもの」の存在を許すと、厳密な推論は覚束なくなる。
--「似てる」と「同じ」は違うのだ!!
-では「労働の結果が生産だ」というように、原因-結果で区別すればOKか?
--生産を、モノの量が「増える」こと、消費を、「へる」ことと定義するすると...
--この命題は「偽」。労働であっても生産にならないケース、生産であっても労働にならないケースがある。
-日常の言葉遣いでは、「生産」という用語は、消費の反対という上の定義のほかに、モノを「つくる」ことを広く指すこともある。
--このため、「生産→つくる→ふえる」というように、一つながりに捉えられてしまう。
--しかし「つくる→ふえる」という必然性はない。
--「つくる」というのは、「つくる」ための手段Aが減って、つくられた成果Bがふえる関係。
$B-A$ がプラスかマイナスかゼロかは不明(そもそもこの比較は難しい。厳密な「生産」=増加の定義は後の講義で。)
--この講義では「生産→つくる→ふえる」から「つくる」をはずし、「生産⇄ふえる」と定義する。

**「つくる」とは [#u8ddd964]
-「生産⇄ふえる」とはべつに「つくる」の意味を考えてみる。
--この講義では、「つくる」こと一般を「生産」とよばない。
--大切な言葉は定義どおり厳密につかおう。
-「つくる」という言葉の内部のしくみを分析してみる。

#divregion(chatGTPにきいてみたところ...,admin,lec=3,qnum=100)
-Q:「つくる」の定義を与えてください。
-A:...この動詞は非常に幅広い文脈で使用され、作成、製造、創造、構築、計画など、さまざまな意味やニュアンスを持つことがあります。使われる文脈によってその意味が異なりますが、一般的には何かを創造または構築する行為を指す言葉として使われます。
-Q:make の根本をなす意味は何か、ひと言で定義してください。
-A:"Make"の根本をなす意味は、「創造する」です。
-Q:"Make"の根本をなす意味は、「創造する」でした。この「創造する」の定義をひと言で与えてください。
-A:「創造する」のひと言での定義は、「創り出す」です。
-Q:同じモノを大量生産するのは「創り出す」にはならないのですか。
-A:...要するに、大量生産は既存のものを増やすプロセスであり、創造的な側面が主要な要素ではない場合が多いです。一方、「創り出す」は何か新しいものを生み出すための創造的なプロセスを指します。
-Q:Make=「創り出す」でしたから、大量生産は「創り出す」ではない、したがって、Makeではない、ということになりますか。
-A:「Make」(「創り出す」)という言葉は、通常、新しいアイデアや製品を創り出す行為を指す用語です。大量生産は、その後の段階で既存のデザインを実現するプロセスであり、新しいものを創り出す過程ではありません。
つまり、大量生産は「Make」という用語の一部ではありますが、その文脈では「創り出す」という意味とは異なります。大量生産は、既存のものを効率的に生産するためのプロセスであると考えられます。
-?????
#enddivregion

#qanda_set_qst(3,101,0){{
<p>うえのchatGTPとのQ & A は、どうもおかしな結果になっている。</p>
<p>その原因は、どこにあるのか?</p>
}}
#qanda(3,101)
#qanda_solution(3,101){{
<h4>解答</h4>
<ul>
  <li>「"Make"の根本をなす意味は、「創造する」です。」というように</li>
  <li>make の結果を「新しいもの」に限定したところ。</li>
  <li>「新しいもの」を「創造」するのは、 make ではなくて create でしょう。</li>
</ul>
<h4>解説</h4>
<p>chatGTP とのやり取りの続きです....</p>
<ul>
  <li>User: I make butter from milk. のmakeは今までにない「新しいものを創り出す過程」ではないから、本来の正しい意味でmakeをつかっていない、と考えてよいですか。</li>
  <li>ChatGPT:
  「I make butter from milk.」という文は、一般的な英語の表現で、ここでの「make」は非常に一般的な用法です。この文の文脈では、牛乳からバターを作るプロセスを指しています。バターを作るプロセスは、新しい製品であるバターを創り出す一部と言えますが、通常は「make」という単語が使用される一般的な用法です。この文脈では、大量生産や革新的な新製品の創造を意味する特別な「創り出す」の意味は必要ありません。
  <br>
  言葉や表現の意味は文脈に依存し、一般的な日常の文脈では「make」は製造、制作、作成などの行為を指す用語として使われます。特別な文脈がない限り、この文の「make」は正しい用法と言えます。</li>
  <li>User:
  make の根本の意味を「創造する」と定義したことが、誤りあるいは混乱のもとではないですか。</li>
  <li>ChatGPT:
  おっしゃる通りで、申し訳ありません、私の以前の回答に誤りが含まれていました。正確な定義を提供できなかったことをお詫び申し上げます。
  <br>
  "Make"(メイク)の基本的な意味は「作る」あるいは「製造する」です。この言葉は、新しいものを創り出すことを必ずしも指すわけではなく、既存の要素や材料を使用して物事を形成する行為を指すことが多いです。そのため、一般的な用法では「創造する」とは言えません。
  <br>
  再度、誤った情報を提供しましたことをお詫び申し上げます。正しい情報を提供できるよう心がけますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。</li>
</ul>
<p>chatGTPは、いつも礼儀正しい polite な対応をしてくれます。あまりいじめるのはかわいそうな気がしてくるくらい。間違っていてもなんとか言いくるめようというような、よく生きた人間がやるようなことはしてこない。人間相手のときよりも、かえって気持ちよく、理論的な議論ができます。</p>
<p>まだまだ、「既存の要素や材料を使用して物事を形成する行為」という定義の意味をchatGTP相手に追求してもよいのですが、この後は、みなさんといっしょに考えることにしましょう。</p>
<hr>
<ul>
  <li>「既存の要素や材料を使用して物事を形成する行為」というときの「形成する」は form でしょう。</li>
  <li>「形」を「成す」というのは、「形のない」物事に形を与えるという意味になりそうですが、</li>
  <li>「既存の要素や材料」といっているのだから「形がない」わけではないでしょう。</li>
  <li>だから「形成する」ではなく「形を変える」「変形する」「転形する」transform といった方が適切です。 </li>
  <li>あるいは、もっとひろく一般的に「変える」change といえばよいはずです。 </li>
  <li>... ということで、質問です。</li>
</ul>

}}

#qanda_set_qst(3,102,0){{
  <ol>
    <li>I change milk into butter.</li>
    <li>I make butter from milk.</li>
  </ol>
  <ul>
    <li>二つの文を一つにしたら、どうなりますか。(英語の問題ではありません。論理の問題として考えてみてください。)</li>
    <li>このとき、make とchangeが、それぞれ、動詞としてみたとき、どのように変わったか、教えてください。</li>
  </ul>
}}
#qanda(3,102)
#qanda_solution(3,102){{
<h4>解答</h4>
<ul>
  <li>I make milk change into butter.</li>
</ul>
<ol>
  <li>make : S+V+O の他動詞(つくる) → 使役動詞(させる) </li>
  <li>change: S+V+O の他動詞(変える)→S+Vの自動詞(変わる)</li>
</ol>
<h4>解説</h4>
<ul>
  <li>要するに、「つくる」:= 「変わる」+「させる」</li>
  <li>これで満足せずに、さらに”+”の意味を追求してゆこう。</li>
</ul>
}}

#qanda_set_qst(3,103,0){{
<p>「つくる」:= 「変わる」+「させる」ことに、人はどのように関わるのか?</p>
<p> それには、二つのことを知る必要がある。何を「知る」べきか?</p>
<ol>
  <li>「変わる」に対しては?「変える」を「変わる」にするということは...</li>
  <li>「させる」に対しては?「させる」というのは、まだ存在しないにものにするわけだから...</li>
</ol>
<p>I make milk change into butter. という文に即して考えてみよう。</p>
}}
#qanda(3,103)
#qanda_solution(3,103){{
<h4>解答</h4>
<ul>
  <li>変わりうる可能性 milk → butter を「知る」。</li>
  <li>まだ存在しない butter を、明確な「目的物」object として「知る」。</li>
</ul>
<h4>解説</h4>
<ul>
  <li>I make butter change into milk. は一般に無理。change というのは、自然の法則にしたがって進むプロセス。自然法則に反することなく、A→Bとなるから「させる」ことができる。「させる」というプロセスは一般に不可逆な過程である。</li>
  <li>「させる」ためには、明確な「目的」を「させる」まえに知ることが前提。目の前にあるのはmilkだけ。実在しない butter を、はじめにアタマのなかでイメージし、結果としてbutterが現れるまで、そのイメージを維持しなければならない。でなければ、いくら「させる」といっても、本当に「させた」ことにはならない。たまたまそうなっちゃった、という話になる。「目的」を先に設定し、それを追求することが、「させる」という行為を支えているのだ。</li>
</ul>
<p>では、これらを「知る」ことさえできれば、「できる」ことになるのか。「つくる」ことにとって、「知る」ことが必要十分条件になるのか、さらに考えてみよう。</p>
<ul>
  <li>ただ、変わりうる可能性を知り目的を知っていても、それだけではまだ、「させる」ことはできない。</li>
  <li>実際に milk → butter となるには、人間がアタマのなかで考えるだけではなく、なにかを「する」(行動する)必要がある。</li>
  <li>「する」といってもただ身体を動かすだけではダメだろう。</li>
</ul>
}}

#qanda_set_qst(3,104,0){{
<p>I make butter change into milk with something.</p>
<ul>
  <li>上の文の something の具体例をあげてみよ。</li>
  <li>something に一般的な名前を与えてみよ。</li>
</ul>
}}
#qanda(3,104)
#qanda_solution(3,104){{
<h4>解答</h4>
<ul>
  <li>密閉容器、ゴムベラ、etc</li>
  <li>道具。器具。手作りではない。機械という場合もある。</li>
  <li>全部ひっくるめて「手段」</li>
</ul>
<h4>解説</h4>
<p><a href="https://tg-uchi.jp/topics/7327">バターをハンドメイドする</a>には...</p>
<ul>
  <li>「させる」というのは、原則として、モノにモノを作用させる。</li>
  <li>人間の手足も、意識からみれば、操作できるモノである。</li>
  <li>手足、目耳など身体をつかって、「手段」を「操作」して「対象」を「目的物」に変える、ことが「させる」という行為。</li>
  <li>さらに「手段」といっても単一のモノではない。いろいろな手段の間には一定の構造があり、順序にしたがって作動するように制御しなくてはならない。つまり、手段をコントロールする活動。</li>
  <li>瓶には密閉できる蓋がついていなくてはならない。(構造)</li>
  <li>「ミルクを入れてから、瓶をふる」のであり、「瓶をふてから、ミルクを入れる」のではない。(順序)</li>
  <li>「身体→手段」(人→モノ)の間のコントロールする能力を「技能」(「熟練」「スキル」とも)とよび、「手段→対象の」(モノ→モノ)の関係を規定する知識を「技術」とよぶ。</li>
  <li>瓶を巧みにシェイクするのは「技能」、瓶のなかで脂肪分がうまく分離するのは「技術」。</li>
}}
**「労働」とは [#rf672f82]
#divregion(定義,admin,lec=1,qnum=1)
-労働 := 目的意識的に何かを「つくる」活動
-次の一連の過程を「労働過程」とよぶ。
>
  +目的を設定する
  +手段を整える
  +対象→目的物となるように、手段を操作する
<
#enddivregion


#divregion(労働の構造,admin,lec=3,qnum=4)
#qanda_raw{{
  <div id="lp-layer3"></div>
  <script src="https://unpkg.com/konva@9/konva.min.js"></script>
  <script src="./js/konva/coordinate.js"></script>
  <script src="./js/konva/connect-node.js"></script>
  <script src="./js/konva/2022/lp-layer3.js"></script>
}}
#enddivregion

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