東京理科大学 経済学
2023年度 小幡道昭
[
トップ
] [
新規
|
一覧
|
検索
|
最終更新
|
ヘルプ
|
ログイン
]
開始行:
CENTER:[[前回 ◁ >2022年度/夏学期/第3講]]&color(#447...
-----
#qanda_setstid(2022-05-26 16:10:00,90)
#qanda_who
#qanda_mathjax
------
CENTER:&size(25){&color(yellow,navy){ 商品の二要因&n...
#qanda_points_chart
#qanda_points_hist
✔ REC ON&br;
✅ 接続チェック
------
#qanda_set_qst(4,20,0){{
<p>✔ 接続状態をおしえてください。</p>
}}
#qanda(4,20)
**本講のネライ [#m3e3faa7]
+商品の定義から、商品の特性を導きだすこと。
+価値の定義を明確に理解すること。
+価値、使用価値、物量の関係を整理すること。
**使用価値 [#p6f7f4b9]
-使用価値の厳密な規定は教科書にあるが、要するに
-商品の使用価値は「他人のための使用価値」である、というの...
-この講義では、《その使用価値が「完全に」他人のためになり...
-ある程度は自分のためであり、ある程度は他人のためである、...
-なぜなら&qanda_tooltip(...){それぞれ、異なる市場の理論に...
#qanda_set_qst(4,1,0){{
<p>店頭にならべられたモノが、「完全に」他人のための使用価...
}}
#qanda(4,1)
#qanda_solution(4,1){{
<h4>解答</h4>
<ul>
<li>はじめから売ることを目的で手に入れたモノだから。</li>
</ul>
<h4>解説</h4>
<ul>
<li>「これってかわいい!」なんて自分の好みで品揃えをし...
<li>「なんでこんなのがいいんだ?」と思っても顔にはださ...
<li>しかし、すべてが商売じゃありません。少なくとも、学...
</ul>
}}
-問題4-1は採点対象外(解答がさきに表示されていたため)
-----
CENTER:&heart; &color(red){5月12日の講義はここまで}; 次回...
-----
**価値 [#efeec402]
***定義 [#d81c0fe2]
-「商品 := 他人のための使用価値を&color(red){もつ};モノ」...
-肯定形で「商品 := 自分にとっては$X$を&color(red){もつ};...
-&color(red){価値};とは...
#divregion(教科書の説明,admin,lec=4,qnum=1)
「他の商品と交換できるという一般的性質,交換可能性,す...
#enddivregion
#qanda_set_qst(4,2,0){{
<p>「他の商品と交換できるという一般的性質,交換可能性,...
<p>「他の商品と交換できる」といっても、商品$P$が商品$Q$...
}}
#qanda(4,2)
#qanda_solution(4,2){{
<h4>解答</h4>
<p>(A)直接 (B)可能性 (C)共通</p>
<h4>解説</h4>
<ul>
<li>(C)は「対等」などでも可。</li>
<li>「交換可能性」というのは、いつでもすぐに、直接「交...
<li>逆に、すぐには「交換<strong>できない</strong>」とい...
<li>大事なことなので、繰り返す。先取りすれば、商品どう...
</ul>
}}
#divregion(商品のネットワーク,admin,lec=4,qnum=2)
-乱数をつかって配列をつくってみる。
-0,1,2 .... 番目の持ち主が、色で示された自分の商品で、順...
#qanda_raw{{
<form id="form1" action="#">
<label for="item_number">品目数:</label>
<input type="text" id="item_number" maxlength="2" s...
<input type="button" onclick="getItemNumber()" valu...
</form>
<link rel="stylesheet" href="./css/konva/2021/barter-...
<div id="barter-circle-ransu"></div>
<div id="barter-circle"></div>
<script src="https://unpkg.com/konva@7.0.7/konva.min....
<script src="./js/konva/coordinate.js"></script>
<script src="./js/konva/2021/barter-circle.js"></scri...
}}
-色のついた円をドラッグして、商品のつながりを探してみよう。
-中心あたりをクリックすると新しい乱数の配列がつくられます。
-品目数をかえて考えてみよう。
--複雑な関係を見た後で、品目数を絞ってゆくと、基本原理が...
#enddivregion
#divregion(注意,admin,lec=4,qnum=2)
+この「価値」を「交換価値」とよんではいけない。「交換価値...
+「価格」という用語は「価値」をベースにこの後定義する。未...
#enddivregion
***価値存在 [#z546687e]
-価値のあり方について考える。
-(1) 知覚できない存在
--価値は直接みたり触ったりできる対象ではない。
--つまり、価値は「知覚」perception の対象ではない。知覚を...
--しかし、知覚できない存在(超越的存在)は普通に受け容れ...
-(2)性質としての存在
--価値は独立したモノとして存在するのではない。あくまで商...
--「商品には価値が''ある''」というのは「商品は価値を''も...
--「商品には」を取り除いて、ただ「価値が''ある''」という...
--「モノが商品という状態におかれると、価値という性質を帯...
-1分問題
#qanda_set_qst(4,3,0){{
「モノが商品でなくなれば価値は消える」が、それでも「変わ...
}}
#qanda(4,3)
#qanda_solution(4,3){{
<h4>解答</h4>
<p>モノのとしての性質</p>
<h4>解説</h4>
<p>教科書では「自然的属性」となっています。</p>
<p>商品のベースとなるモノのことを「商品体」といいます。教...
<p>小麦が商品でなくなれば価値もなくなるが、1kgの小麦は商...
<p>使用価値は微妙。「他人のための使用価値」から「自分のた...
<p>コンビニのおにぎりは、棚にならんでいるときは、「他人の...
<p>商品というのが、人と人の間に生じる、モノのあり方、独自...
}}
-(3)種の属性としての存在
--ここでは同じ種類の商品が大量に存在し、それが無数の主体...
--はかれるモノは、基本的にこの条件を満たす。
--逆に、この世に一つしかないようなものは、以下での考察の...
--多数の主体が同種の商品を競争的に売りあう状況を想定する...
--これは「価値という性質は、所有者に属するのではなく、同...
--これを「価値は商品に''内在''する」という。あるいは簡単...
--これはまた「商品は価値を''もつ''」といっても同じである。
--「同じ商品でも、個々の所有者ごとに、別々個別的価値をも...
-----
CENTER:&heart; &color(red){5月19日の講義はここまで};
-----
***価値量 [#d8ee84ec]
-「価値」は商品の属性の一つだが、異なる商品の間で、その「...
-もう一つの属性である「使用価値」は、異なる商品の間で「使...
-価値だけが、とくに「量」として示される属性であるのはなぜ...
--「商品の価値とは、他のすべての商品と潜在的に交換できる...
--「交換」という言葉は、モノの「比率」を含んでいる。A3個...
--「すべて」という言葉は、この比率がバラバラではない、と...
--つまり、$15a=10b=8c$という等号関係を成り立たせる共通の...
-物量の比率となって現れる価値の程度を、ここでは「価値の大...
-何度も繰り返すが、直接はかれない(つまり&qanda_tooltip(...
-だから、価値にはたしかにある@「大きさ」があるが、その大...
#qanda_set_qst(4,4,0){{
<p>「同じ商品でも、多くもてば、一つあたりの価値の大きさは...
<p>真か偽か、理由を述べよ。</p>
}}
#qanda(4,4)
#qanda_solution(4,4){{
<h4>解答</h4>
<ul>
<li>偽</li>
<li>商品の価値は、市場に存在する商品種全体の属性であり...
<li>「価値という性質は、所有者に属するのではなく、同種...
</ul>
<h4>解説</h4>
<li>一言でいって、価値と使用価値の混同。</li>
<li>自分で使う目的でもっているモノなら、余計にもてば役立...
<li>比較において、少ししかないときよりも、たくさんあると...
<li>しかし、これは商品の使用価値に関すること。商品の使用...
<li>財と財の交換を考える経済理論では、相対的に余計な財を...
<li>財投どうしの交換から出発する理論では、貨幣(らしきも...
<li>これに対して商品から出発する理論は、商品価値の存在か...
}}
#qanda_set_qst(4,21,0){{
<p>ここまでで、さらに説明が必要なところがあればどうぞ。</p>
}}
#qanda(4,21)
**まとめ [#s6f16874]
-商品の二要因:使用価値と価値
-「商品には価値がある。」(この文の意味を納得がゆくまで考...
終了行:
CENTER:[[前回 ◁ >2022年度/夏学期/第3講]]&color(#447...
-----
#qanda_setstid(2022-05-26 16:10:00,90)
#qanda_who
#qanda_mathjax
------
CENTER:&size(25){&color(yellow,navy){ 商品の二要因&n...
#qanda_points_chart
#qanda_points_hist
✔ REC ON&br;
✅ 接続チェック
------
#qanda_set_qst(4,20,0){{
<p>✔ 接続状態をおしえてください。</p>
}}
#qanda(4,20)
**本講のネライ [#m3e3faa7]
+商品の定義から、商品の特性を導きだすこと。
+価値の定義を明確に理解すること。
+価値、使用価値、物量の関係を整理すること。
**使用価値 [#p6f7f4b9]
-使用価値の厳密な規定は教科書にあるが、要するに
-商品の使用価値は「他人のための使用価値」である、というの...
-この講義では、《その使用価値が「完全に」他人のためになり...
-ある程度は自分のためであり、ある程度は他人のためである、...
-なぜなら&qanda_tooltip(...){それぞれ、異なる市場の理論に...
#qanda_set_qst(4,1,0){{
<p>店頭にならべられたモノが、「完全に」他人のための使用価...
}}
#qanda(4,1)
#qanda_solution(4,1){{
<h4>解答</h4>
<ul>
<li>はじめから売ることを目的で手に入れたモノだから。</li>
</ul>
<h4>解説</h4>
<ul>
<li>「これってかわいい!」なんて自分の好みで品揃えをし...
<li>「なんでこんなのがいいんだ?」と思っても顔にはださ...
<li>しかし、すべてが商売じゃありません。少なくとも、学...
</ul>
}}
-問題4-1は採点対象外(解答がさきに表示されていたため)
-----
CENTER:&heart; &color(red){5月12日の講義はここまで}; 次回...
-----
**価値 [#efeec402]
***定義 [#d81c0fe2]
-「商品 := 他人のための使用価値を&color(red){もつ};モノ」...
-肯定形で「商品 := 自分にとっては$X$を&color(red){もつ};...
-&color(red){価値};とは...
#divregion(教科書の説明,admin,lec=4,qnum=1)
「他の商品と交換できるという一般的性質,交換可能性,す...
#enddivregion
#qanda_set_qst(4,2,0){{
<p>「他の商品と交換できるという一般的性質,交換可能性,...
<p>「他の商品と交換できる」といっても、商品$P$が商品$Q$...
}}
#qanda(4,2)
#qanda_solution(4,2){{
<h4>解答</h4>
<p>(A)直接 (B)可能性 (C)共通</p>
<h4>解説</h4>
<ul>
<li>(C)は「対等」などでも可。</li>
<li>「交換可能性」というのは、いつでもすぐに、直接「交...
<li>逆に、すぐには「交換<strong>できない</strong>」とい...
<li>大事なことなので、繰り返す。先取りすれば、商品どう...
</ul>
}}
#divregion(商品のネットワーク,admin,lec=4,qnum=2)
-乱数をつかって配列をつくってみる。
-0,1,2 .... 番目の持ち主が、色で示された自分の商品で、順...
#qanda_raw{{
<form id="form1" action="#">
<label for="item_number">品目数:</label>
<input type="text" id="item_number" maxlength="2" s...
<input type="button" onclick="getItemNumber()" valu...
</form>
<link rel="stylesheet" href="./css/konva/2021/barter-...
<div id="barter-circle-ransu"></div>
<div id="barter-circle"></div>
<script src="https://unpkg.com/konva@7.0.7/konva.min....
<script src="./js/konva/coordinate.js"></script>
<script src="./js/konva/2021/barter-circle.js"></scri...
}}
-色のついた円をドラッグして、商品のつながりを探してみよう。
-中心あたりをクリックすると新しい乱数の配列がつくられます。
-品目数をかえて考えてみよう。
--複雑な関係を見た後で、品目数を絞ってゆくと、基本原理が...
#enddivregion
#divregion(注意,admin,lec=4,qnum=2)
+この「価値」を「交換価値」とよんではいけない。「交換価値...
+「価格」という用語は「価値」をベースにこの後定義する。未...
#enddivregion
***価値存在 [#z546687e]
-価値のあり方について考える。
-(1) 知覚できない存在
--価値は直接みたり触ったりできる対象ではない。
--つまり、価値は「知覚」perception の対象ではない。知覚を...
--しかし、知覚できない存在(超越的存在)は普通に受け容れ...
-(2)性質としての存在
--価値は独立したモノとして存在するのではない。あくまで商...
--「商品には価値が''ある''」というのは「商品は価値を''も...
--「商品には」を取り除いて、ただ「価値が''ある''」という...
--「モノが商品という状態におかれると、価値という性質を帯...
-1分問題
#qanda_set_qst(4,3,0){{
「モノが商品でなくなれば価値は消える」が、それでも「変わ...
}}
#qanda(4,3)
#qanda_solution(4,3){{
<h4>解答</h4>
<p>モノのとしての性質</p>
<h4>解説</h4>
<p>教科書では「自然的属性」となっています。</p>
<p>商品のベースとなるモノのことを「商品体」といいます。教...
<p>小麦が商品でなくなれば価値もなくなるが、1kgの小麦は商...
<p>使用価値は微妙。「他人のための使用価値」から「自分のた...
<p>コンビニのおにぎりは、棚にならんでいるときは、「他人の...
<p>商品というのが、人と人の間に生じる、モノのあり方、独自...
}}
-(3)種の属性としての存在
--ここでは同じ種類の商品が大量に存在し、それが無数の主体...
--はかれるモノは、基本的にこの条件を満たす。
--逆に、この世に一つしかないようなものは、以下での考察の...
--多数の主体が同種の商品を競争的に売りあう状況を想定する...
--これは「価値という性質は、所有者に属するのではなく、同...
--これを「価値は商品に''内在''する」という。あるいは簡単...
--これはまた「商品は価値を''もつ''」といっても同じである。
--「同じ商品でも、個々の所有者ごとに、別々個別的価値をも...
-----
CENTER:&heart; &color(red){5月19日の講義はここまで};
-----
***価値量 [#d8ee84ec]
-「価値」は商品の属性の一つだが、異なる商品の間で、その「...
-もう一つの属性である「使用価値」は、異なる商品の間で「使...
-価値だけが、とくに「量」として示される属性であるのはなぜ...
--「商品の価値とは、他のすべての商品と潜在的に交換できる...
--「交換」という言葉は、モノの「比率」を含んでいる。A3個...
--「すべて」という言葉は、この比率がバラバラではない、と...
--つまり、$15a=10b=8c$という等号関係を成り立たせる共通の...
-物量の比率となって現れる価値の程度を、ここでは「価値の大...
-何度も繰り返すが、直接はかれない(つまり&qanda_tooltip(...
-だから、価値にはたしかにある@「大きさ」があるが、その大...
#qanda_set_qst(4,4,0){{
<p>「同じ商品でも、多くもてば、一つあたりの価値の大きさは...
<p>真か偽か、理由を述べよ。</p>
}}
#qanda(4,4)
#qanda_solution(4,4){{
<h4>解答</h4>
<ul>
<li>偽</li>
<li>商品の価値は、市場に存在する商品種全体の属性であり...
<li>「価値という性質は、所有者に属するのではなく、同種...
</ul>
<h4>解説</h4>
<li>一言でいって、価値と使用価値の混同。</li>
<li>自分で使う目的でもっているモノなら、余計にもてば役立...
<li>比較において、少ししかないときよりも、たくさんあると...
<li>しかし、これは商品の使用価値に関すること。商品の使用...
<li>財と財の交換を考える経済理論では、相対的に余計な財を...
<li>財投どうしの交換から出発する理論では、貨幣(らしきも...
<li>これに対して商品から出発する理論は、商品価値の存在か...
}}
#qanda_set_qst(4,21,0){{
<p>ここまでで、さらに説明が必要なところがあればどうぞ。</p>
}}
#qanda(4,21)
**まとめ [#s6f16874]
-商品の二要因:使用価値と価値
-「商品には価値がある。」(この文の意味を納得がゆくまで考...
ページ名: