前回<<冬学期第3講>>次回
概要
生産:自然過程
- 「エネルギーは生産できるか」という質問への回答をみると
- (事前に「生産」=「増える」ことと定義したこともあり)
- エネルギー保存則に基づいた「正解」が多かったが
- エントロピーにふれた回答はなかった。エントロピーも含めたらどういう答えになるか?
- 完全オートメーションと自然
- 「ロボットなどの生産技術が極限まで発展すれば完全オートメーションの世界が実現する」
- 「機械化=失業」「自動化=失業」は経済学では古くからあるテーマ
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労働:目的意識的活動
- 前回のみなさんの「労働の定義」をよむと
- 価値を生産する=労働
- 賃金を受けとる(他人ために何かをして)=労働
という回答が多かったが
- 「労働する」と「つくる」work と make の違いは?
- 労働について:賃金労働のみが労働ではない
- 労働については、もっとひろく捉えてみる必要がある。
- 世界的にみれば今日でもなお、かつての奴隷労働のような過酷な肉体労働はなくなっていない。
- 資本主義の発展とともに拡大した child labour
- しかしこのような労働だけが本当の労働であると考えるのでは今日の労働の問題は捉えられない。
- とくに20世紀までの「生産=労働」という領域をこえて、営利活動=資本の浸透が進んでいる現代
- ブルー・カラーとホワイト・カラーといったかつての分類も意味をもたなくなっている
- 教育・育児や医療・介護など
- 研究開発
- コンピュータと労働:かつての機械と労働にかわる新たな関係
- 「目的意識的」とはどういうことか?
- 動物行動学との関係 動物と人間の分断:19世紀的か? 人間の動物性、動物の人間性
- 「つくる」という活動の分析
配布物
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