資本について(3)
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講義の概要
- 前回、「資本とは...」まではなしたので、その続きで、資本の基本概念の拡充をしてゆきます。
- 到達目標は産業資本、そして資本主義です。
- ...ということで、前回に戻ります。
「資本の多態化」
- 教科書の86頁から
- 多態化 ポリモーフィズムという用語はちょっとむずかしいけれど、考え方はそれほどのことはありません。
▶たとえば
▼たとえば
- 同じピカチュウでも、ルビー・サファイア・エメラルドとか、ハートゴールド・ソウルシルバーとか、いろいろな種類になる。
- プログラムを書くときに、基本的なデータ(属性)や動き方(メソッド)などをきめた一般的なものをまず書いておき、種類ごとにその内容を上書きしてやればよい。
- 各種類ごとに別々に書くのではなく、共通な仕様を決めておき、この仕様をそれぞれの特性に合わせて実装するのです。
- 教科書は、資本というのも、プログラミングでモンスターを記述するときと似たような書き方ができるんだ、といっているようです。
資本の場合、基本的な枠組み、満たすべき要件(親クラス super class)は共通でも、実際のもうけ方(子クラス sub class)にはいくつかのやり方があります。
基本的な枠組みのほうは、いま前回のところでみてきたとおりです。もう一回おさらいしておくと...
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▶ヒント
- 貨幣がでてゆくときと、はいってくるときです。これを何というか、漢字二字です。
- 売り手の価値表現に対して、買い手はこれを承認して確定します。
- 覆水盆に返らず、という意味の確定です。不可逆性といいます。
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▶ヒント
- 「資本は、あるときは貨幣のかたち shape をとり、あるときは、商品のかたちをとる。」
- かたち shape というのは、目に見える(=知覚できる)かたちのこと。
- ということは、資本はかたちをかえるもの。
- かたちはかわっても、それらはどちらも(X)のかたちなのだ。
- 商品にもあり、貨幣にもあるもの、それは.....
資本とは計算システム
▶極限まで絞り込んでしまえば...
▼極限まで絞り込んでしまえば...
一種の計算システム
- 結損益計算書:P/L プロフィット&ロス
- 貸借対照表:B/S バランスシート
- 計算のドキュメントの作り方には、技術的な問題もあり、時代や国によって違いがあるが、
基本的な考え方は
- 資本投下によるストックの表
- 貨幣の支出、収入によるフローの表
をきちんと分けて、ストックの増加をフローの利益と関係づけるものです。
G--W--G' という個別のマージンをすぐに資本が増えたと考えてしまうのは愚です。
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もうけ方 三態
1. 安く買ってもうける法
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▶ヒント
- 同じ種類の商品を周囲より高く売ることはむずかしい。
- 売るのに偶然性が伴うので、安く買うチャンスはある。
- 「安く買って相場で売る」でどうだろうか。
- 同じ種類の商品が多数存在するとすると、それはたいてい、同じコストで大量に生産できるためだ。
- 同じ種類の商品が存在しない、骨董品美術品などは、資本主義の全体像を考えるうえでは除外してよい。
- しかし、同じ種類の商品を多数の売り手が競争的に売るなかでは、予想外に販売に時間がかかり、値引き販売を迫られる者がでてくる。
- そのかぎりでは、安く買うチャンスのほうはある。
- ただこのチャンスをものにするには、そのための費用が必要となる。
- 売るのに時間がかかるということは、その間、商品を運んだり保管したりするため費用がかかる。
- 売買そのものにも、売買契約を結び、送金や支払を促すなどにも経費がかかる。
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売買にかかる費用を流通費用という。
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流通費用をかけたからといって、その分、人より高く売れるわけではない。
売買差額、マージンの総額である粗利益(教科書では粗利潤となっていますが)から、かかった流通費用はキチンとまとめて引いておこう。
この最後の差額が純利潤である。
同じ商品の価格差を利用して増殖する資本を資本を商人資本という。
古い時代からずっとあった資本です。
2. 売買の費用を節約してもうける法
- 結果的には1.の安く買う法と同じだが、
- 販売にかかる経費ほうほうを節減する方法がある。
- 多数の売り手から販売を集中的に引き受ければ、効率化して経費が節減できそうだ。
- 「いつでもすぐに買い取るよ」と広報すれば、
- 売り手は販売のための資材や労力を負担しないですむから、
- その分、相場よりも多少低い価格で売ってもよい
- と考えるので、安く買える可能性がある。
- 資本は、この資材や労力を、利潤の計算システムのなかで、流通費用として合理的に管理することができる。
- 単純な商品売買をおこなうものは、流通費用に該当する支出をしているが、この計算システムをもたない。見えるのはマージンだけ。
- この資本も、安く買って相場でることで増殖する商人資本である。
3. 安くつくってもうける法
- 費用をかけて調べれば、できあがった商品Wを買うチャンスはあるが、
- 商品Wがつくられる過程にチャンスを求める手もある。
- Wの原材料を安く仕入れることができれば、それを組み立て安く完成品Wを手に入れることができる。
- 完成品をただ安く買うのではなく、安くつくるかたちで安く買う法である。
- これは費用と収入の枠組みのなかに、原料を買って完成品を売るというかたちで、生産を取りこめることを意味する。
- この資本を商人資本と区別して産業資本とよぶ。
- 産業 industrial という言葉は、異なる意味をもち複雑である。ここでは、生産で増殖するという意味で「産業資本」というこの言葉を用いる。