解答と解説 9-6解答
各材料の材料が、それだけに使われると考えるからどんどんふえてしまう。
A Aの子、Aの孫、Aのひ孫 .... というように、単一の系列でサプライチェーンが構成されているわけではないから。
Aの子は、同時に Bの子、Cの子、... であり、Aの孫も同様にBの孫、Cの孫、... でもあるから、さかのぼると企業の数がうなぎ登りに増えるわけではない。
A Aの子、Aの孫、Aのひ孫 .... とさかのぼってゆくと、やがて、Aが、Aのひ孫.... のひ孫という関係でもどってきてしまう関係があるから。
解説
- 世の中、ある限りの産業の数が n 種類だとして、n × n のマス目をつくってみよう。
- 1行目には、第1の生産物の原料になる産業であればゼロでない量、そうでなければゼロが記入されている。
- 2行目には .... と、以下同様となり、n行にはn番目の産業の原料がならんでいる。
- どの産業も、他の産業の生産物を直接間接に材料にする複雑な依存関係にある。サプライチェーンは、目につく部分を取りだしだけ。
- この相互依存関係を考えるには、馬鹿正直に、n x n の組み合わせを、一般的に考えてもよいが、それには行列の数学をやる必要があり、メンドー。
- でも、n x n の依存関係をもっとシンプルに考える手もある。つまり、n x n を 2 x 2 に「抽象化」してしまう手だ。
生産物の数を10,から
9,
8,
7,
6,
5,
4,
3,
2
へと抽象化してゆく。