次のレイア layer (層次)の区別が参考になるかもしれません。
↓ 物 理 層 ↓ |
モノ-モノ relation | モノ | Perception |
人 - モノ relation | 財 | 非財 | Recogniton |
人 - 人 relation | 商 品 | 非商品 | | Expression |
↑ 物 象 層 ↑ |
- 直接目に見えない「人 - 人」レイアの商品の属性である「価値」(交換できるという性質)を
- 目に見える「モノ-モノ 」レイアのモノの量(物量)で 表現 することを
- この講義ではレイア越えとよんでみました。
- リンゴ1個+リンゴ2個 = リンゴ3個 というのは、「モノ-モノ 」 レイアのなので左辺と右辺は同じといいます。
- リンゴ1個 = ミカン3個 は、同じではないが、レイアをまたいで 等しい のです。
- リンゴ1個の( A )は、ミカン3個という( B )に等しい、というわけです。
- このときミカンはただのモノではありません。
- それ自身価値をもったモノ(つまり商品です)で、
- しかも、その価値と物量が結びついています。
- この結合体を等価物 equivalent とよびます。
「自分のもっているものを思い浮かべてみると、いまとても役にたつものもあれば、もういらなくなったものもある。役立ち方にはグラデーションがあって、その末端に「他人のための使用価値」らしきものが存在する。財を「他人のための使用価値」をもつものと、そうでないものとに二分するのは無理だ」という人に、両者がハッキリ分離できる事情を説明してみよ。