「リンネルは自分の価値を上着で表しており、上着はこの価値表現の材料として役立っている。」(S.63)
「上着で表す」というのはどういうことか?
→むしろ、商品体を価値物にして表現している、と言うべきところだが、こうすると価値物の説明をしないといけないので、伏せてある、と解釈。
Xを実在する価値、Aを商品とすると、 単にX=Aとするのではなく、f(X)=AあるいはX=g(A)(写像的な関係)というように、何らかの操作を加えて「等値」している*2。 だから、マルクスは相対的価値形態と等価形態は倒置できないと言っていると読める。