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コスト計算の不可能性に関してならば、物量体系で解決する。この点は比較的早く気づいたはず。その実質をになったのは、再生産表式論的研究であろう。ソビエトサイドの計画をになった、この再生産表式論研究の流れが、計算論争にどう関わったのか。最終消費に関しては、この物量体系で解決できない嗜好の変化などがのこる。
マルクス経済学の価値論研究は基本的に搾取論、分配問題にある。この点は市場が資源配分をどうおこなうのか、とは距離のある議論とされてきた観あり。
社会主義のもとでの市場を巡って、20世紀にはいると資本主義サイドの市場に変調が生じた。
こうした現象を背景に、市場の本来的な調整機能、その不備(過小投資など)が資本主義サイドで問題となる。それに対して、社会主義のほうが市場の本来のメリットを引き出せるのだ、という逆説的な主張。ランゲなど。この意味で、本来の市場のメリットが、資本主義のもとではゆがめられていると主張し、そのラディカルな改革を求めていった、19世紀の市場社会主義者の延長線上に、社会主義サイドの反論は展開されたという観がある。