概要

第7篇「資本の蓄積過程」

「蓄積過程を純粋に分析するため」、(1)「流通過程の正常な通過」(2)「剰余価値の分割」は捨象、という条件で考察を進める。

第21章「単純再生産」

本章の基本テーマは、単純再生産であっても、再生産過程として、資本賃労働関係を再生産するという階級関係再生産説である。

Keine Gesellschaft kann fortwährend produzieren, d.h. reproduzieren, ohne fortwährend einen Teil ihrer Produkte in Produktionsmittel oder Elemente der Neuproduktion rückzuverwandeln.

問題 1 :定義になっているか。

(1)労働者による(買い戻し)にふれている。S.593

「労働元本」という形態と、賦役労働を比較することで「変装」の意味を説明している。

(2)前貸資本が新たに形成された剰余価値に置き換えられる(領有法則の転回)S.595

(3)賃金労働者を再生産することになる。(階級関係の再生産)S.596

問題 2 :労働力商品の生産という考え方は成り立つか。S597-8

問題 3 :「不生産的消費」unproduktive Konsumtion S.598末 の意味。生産的消費という考え方も成り立つか。

問題 4 :「ローマの奴隷は腐れによって、賃金労働者は見えない糸によって、その所有者につながれている。」Der römische Sklave war durch Ketten, der Lohnarbeiter ist durch unsichtbare Fäden an seinen Eigentümer gebunden. S.599 というが、これはどういう意味か。

問題 5 :労働者の「経済的隷属」oekonomische Hoerigkeitはとは何か。

問題 6 この章全体に関しての疑問だが、「再生産」という用語が、生産物の再生産といういう意味と、社会関係の再生産という意味で、二重につかわれている。このような用語法、一種の比喩的拡張、は適切か。「資本主義のもとでは、モノの再生産は、同時に社会関係の再生産である」という命題は成り立つか。


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