以下、小幡のコメントです。
銀行手形 | 銀行券 |
定期預金 | 当座預金 |
これは銀行の負債のあり方としてパラレル
商業資本のもとには、信用で原材料を買って、生産物を信用で売る、というかたちで、受信と与信が同じ産業資本の売掛金、買掛金が発生する。産業資本が商業資本のもとに売掛金を預託しておくかたちで、預金が発生するということでしょうか。
「A資本のB商業資本への売掛金は,将来のB商業資本からの信用買いのために,返済を求めることなく,「預託」されることになる。
信用売買と貨幣預託((萌芽的預金)との同時的成立。」
「信用売買と貨幣預託との同時的成立」といわれますが、これは同じ性質の債務を、売掛金というか、商業手形というか、形式的な区別ではないかと思います。これは、利子つき預金ではじめて銀行に預託される、従来論じられてた、固有の意味の「預金」とは、性格上、直接つながらない、と申し上げたかったのですが、同道巡りの議論になってしまったような気がします。
「預金を前提に手形割引,だが,手形割引を前提として預金ではない」というのですが、やはり、ポイントは、どちらが前提か(同じではないのでしょうが、先行するのか)という問題なのでしょうか。
新田説は別個説でも、あるいは統合説でもなくて、「信用売買と貨幣預託」は商業資本のところでいっしょに発生するという、いわば一体説のようなものを考えているのでしょうか。