by obata &new(2013-4-19); by obata &new(2013-4-19,no link); *基本問題 [#ub691a83] +解釈:『資本論』は、けっきょく、資本主義の生成を、どのように説明したことになるのか?(第1巻レベルで) +批判:いまの時点にたってみると、それにはどのような限界があるのか。 +展望:資本主義はどのような方向で乗りこえられるのか(乗りこえられようとしているのか)。 *「貨幣の資本への転化」と資本主義の生成 [#beae26e1] +「貨幣の資本への転化」は、資本主義の生成の問題とどのように関連するのか。 ++「多重起源説」との関連 ++「多重起源説」の拡張: 複合的な流通圏:&color(white,navy){複線的多重起源説}; - eg. マレー半島問題 +「貨幣の資本への転化」と[[「いわゆる本源的蓄積」>obata/「いわゆる本源的蓄積」(24章)]]という二つの章はどのような関係あるのか。 *資本主義の発生をめぐる二つの捉え方 [#p4058799] +労働力商品化・本源的蓄積重視の、先行社会との断絶性論 +商品流通の滲透視角 ++商人資本と産業資本の関係 ++形式的包摂・実質的包摂 ++「分業とマニュファクチュア」「機械と大工業」と「いわゆる本源的蓄積」との関係 *資本主義からの離脱 [#he29af95] +20世紀の社会主義:社会主義革命について +「先進資本主義」ならぬ「先進社会主義」:「熟成」について(『方法論批判』55頁以下参照) ++柔軟性 ++分解作用 ++浸透力 「しかし、最後の問題が残っている。こうした現実性は、決定のレベルを細分化し分権化する方向に進まざるを得ない。 熟成した資本主義の柔軟性、分解作用、浸透力に対するオールタナティブは、雇用の総量確保や一律の規制強化で はすまない。商品経済的イデオロギーに対抗するには、コミュニティ意識を共有できる主体間のコミュニケーション と説得が不可避である。特に、大国化する新興諸国に対して、権力の分散と地域社会の拡充を前提とするオールタナ ティブが実現できるか、とりわけ、軍事問題を含むゲバルトの管理がむずかしい問題となる。この問題で蹟けば、社 会民主主義の癌である排外主義に大きく傾き、国民国家の障壁を高め、かつての福祉国家に回帰しようとするアナク ロニズムに陥る恐れがある。しかし、グローパリズムの底流が、冷戦構造のもとで軍事の負担を回避したNICs,NIEs が「小国のメリット」に依存していたように、グローパリズムが本流化した今日、逆に旧先進資本主義国がこのメリットを追求する余地はある。そこに垣間見えてくるのは、漸進的ではあるが、商品経済的な社会編成を部分化してゆく「先進社会主義国」のすがたなのである。」 という『方法論批判』第2章の「むすび」は、どの程度、説得力をもつか? #comment