*株式資本と原理論 [#l86f1d40]

2005-02-05 (土) 21:23:47 

昨日の演習では、中村泰治さんと青才高志さんに、株式資本について報告してもらいました。有益な示唆を今回も得ることができました。

**「説くか説かないか」から「どこまで説くか」へ [#t52e35cc]
株式資本を原理論でそもそも扱うのかどうか、というかたちで、これまで議論されてきました。しかし、問題はどのような側面がどの程度抽象レベルで理論化できるのか、問題である。

-最小限:長期資金の運用をめぐる与信、受信の動機から、貸借をこえる出資を抽象的に説く
-最大限:土地所有論をベースに、実質的に資本家以外の株式出資者の存在を説く。
-超越的:資本は生まれながらにして株式資本的性格をもつ。

**土地所有と株式資本 [#z89fc4d1]

-「地代収入が株式資本に投下される=利潤を求めず利子で満足する投資主体」というお決まりの話ではつまらない。
-恒久的土地合体資本=償却期間無限大の固定資本=出資
-恒久的土地合体資本=改良=差額地代=一般的利潤率とは独立の利潤形成

**資本結合と意志決定の問題 [#r5a1a3c6]
経営に参画する意志のある資本、ない資本という区別は意味がない。うえの「最小限」の場合も、株式は、利潤証券であると同時に支配証券である。

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