訪問者:氏名不詳
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問題 9-20
✔ 接続状態をおしえてください。
✔ 前回学生証番号を登録した人で、今回、「氏名不詳」になっていた人は「再登録」と書いてください。
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0/122 ...1点以上 0%
貨幣の機能 2
流通手段
▶商品の 流通と貨幣の流れ
貨幣量と物価指数
問題 9-1
次のような強い仮定をおく。
- 1兆円の貨幣が存在する。
- この貨幣がすべて、1日に3回、購買に支出される。
- 1日に商品A 5000万個、商品B 5000万個が販売される。
- 商品A の価格と商品B の価格の比は1:1である。($p_a : p_b = 1:1$)
このとき、商品A,商品Bの価格は?
9-1 の回答を +
57/108 ...1点以上 53%
解答と解説 9-1 解答:3万円
解説
- $p_a=p_b=p$ とする
- 購買額:$1兆円\times 3=3兆円$
- 販売額:$5000万\times p+5000万\times p=p億円$
- 購買額=販売額:$p=3万円$
- 9-2 採点しません(先に正解を表示してしまったため)
問題 9-2
次のような強い仮定をおく。
- 1.1兆円の貨幣が存在する。←前問と違うのはここだけ。
- この貨幣がすべて、1日に3回、購買に支出される。
- 1日に商品A 5000万個、商品B 5000万個が販売される。
- 商品A の価格と商品B の価格の比は1:1である。$(p_a : p_b = 1:1)$
このとき、商品A,商品Bの価格は?
9-2 の回答を +
0/36 ...1点以上 0%
解答と解説 9-2 解答:3.3万円
解説
- 《貨幣の「数量」が増加すると、それに比例して価格が上昇する(逆なら逆)》という命題。
- この命題を「貨幣数量説」という。
- 貨幣の数量が価格水準を決定するという主張である。
- 貨幣数量説は、経済学が学問として成立する以前から通念として存在。
- 経済学のなかで、洗練されてきた。
- if P then Q という推論として、正しい「理論」はいろいろできる。貨幣数量背いつも possibility としては否定できない。
- しかし、そのための仮定が強すぎて、現実にそれが当てはまる蓋然性 probabilty は低い。
- 貨幣数量説の仮定は、この講義の仮定とも矛盾する。貨幣の数量を「変える」ことができる(「変える」と「変わる」は別、「変わる」ことは否定しないが)、とか、貨幣はすべて支出される、等々。すなわち、「理論」の次元でも、この講義はアンチ・貨幣数量説!
- 貨幣数量説は、理論として失格、というのがこの講義の結論。
問題 9-3
次のような強い仮定をおく。
- 1.1兆円の貨幣が存在する。
- この貨幣がすべて、1日に3回、購買に支出される。
- 1日に商品A 5500万個、商品B 5500万個が販売される。←前問と違うのはここだけ。
- 商品A の価格と商品B の価格の比は1:1である。($p_a : p_b = 1:1$)
このとき、商品A,商品Bの価格は?
9-3 の回答を +
114/124 ...1点以上 92%
解答と解説 9-3 解答:3万円
解説
- $3.3兆円 = (0.55,0.55)(p,p)兆円$
- 貨幣の数量が10パーセント増大
- 生産物の物量は一定なら、価格が10パーセントアップ。
- 生産物の物量は一定なら、価格が10パーセントアップ。
- その中間、というのもアリ。価格がもっとアップして、売買される商品の物量が減る、なんていうこともアリ。逆も。
- 貨幣の数量をふやせば、物価があがって景気がよくなる、という、まったくの没理論。
- $(0.5,0.5)(1.1p,1.1p) = (0.55,0.55)(p,p)$
- 景気がよいといえるのは、どっち?
▶物価
▼物価
- 前問で「物価」という言葉がでてきた。
- 物価 prices というのは、複数の商品価格の加重平均。
- $p_a:p_b=1:1$ のようの固定してしまえば「平均」をもちだす意味はないが
- 価格が上がる商品もあれば下がる商品もあるときには、全体としてみて、あがったのか、さがったのか、が知りたくなる。
- 価格 $(p_a,p_b) \to (p_a',p_b')$ : 物量 $(x_a,x_b) \to (x_a',x_b')$ と変わったとしよう。
- $(x_a',x_b')=k(x_a,x_b)$なら、どちらで加重平均しても同じ。
- しかし、そうでないとちょっと面倒....
- $物価指数\,\alpha = (p_a',p_b')(x_a,x_b)/(p_a,p_b)(x_a,x_b)$
- $物価指数\,\beta = (p_a',p_b')(x_a',x_b')/(p_a,p_b)(x_a',x_b')$
- $\alpha > 1$ (物価上昇にみえる)かつ $\beta < 1$ (物価下落にみえる)のケースもアリ。
- 貨幣の価値=購買力と規定すると、貨幣の価値の大きさは
「不可測」どうはかるかで、あがったようにも下がったようにも見えるということとなる。