#author("2020-10-11T17:35:32+09:00","default:obata","obata")
#author("2020-10-11T17:35:55+09:00","default:obata","obata")
[[前回>2018年度/冬学期第3講]]<<冬学期第4講>>[[次回>2018年度/冬学期第5講]]
*概要 [#bb1082d2]

**労働 [#o3b22a94]
-労働とは何か、根本から考えなおす必要性
-コンピュータサイエンスの発展のなかで労働はなくなるのか?という問題:労働の未来
-「ものづくり」のそとで進む、新しい労働の場の拡大
--研究開発
--対人サービス「感情労働」etc
など
-ベーシックインカム論について
--インターネット上にはいろいろな議論がある。[[たとえば>https://toyokeizai.net/articles/-/221425]]


***労働 ≡ 目的意識的活動 [#c79029d7]
>>
+目的設定
+実行
<<
>
-従来の労働の定義
--「実行」部分を労働の本質とみてきた
-- toil and trouble(A.Smith) labour=分娩 etc
-- 労働力=物理的力=「エネルギー」という見方
--今日の労働の問題を考えるときには狭すぎる。実は過去の労働でも同じこと。
-労働力=労働''能力''
--動物行動学との関係 動物と人間の分断:19世紀的か? 人間の動物性、動物の人間性
---このタイプの議論として『資本論』にでてくる「労働過程」はよく知られているが
---今日の視点からさらに分析すべき点が多く残されている。
-- 目的設定 + 実行 のセットとでもう一度考えてみよう。
--「目的」とは何か。
---「目的」と「欲求」の関係:教科書104 問題70
---「欲求」領域への他者の介入:かつての広告宣伝の比ではないインターネットの世界
--設定するとはどういうことか?
---欲求と反対方向では、第一の目的を下位の目的への分解する過程
---工程・工数の編成。組織化 システム。
---手順を整える。設計。プログラミング
--実行とは具体的になにをすることか?

<
>
***労働手段 [#l8910ce4]
-労働手段:道具・機械・コンピューター
--労働過程のスライド(教科書 図II.1.3 108頁)
--コンピュータの存在は、今日、労働とは何か、を考えるうえで重要なテーマ
--かつては、機械の導入が決定的だった。
--そこで「コンピュータは道具か、機械か?」という質問をしてみた。
--その[[回答>2018年度/冬学期第2講/宿題回答]]をみると....
--機械のポイントは''自動'' auto
--26年前に書かれた[[「コンピュータと労働」>http://gken.sakura.ne.jp/pub/compwork.pdf]]という論文です。
--&color(white,navy){ 質 問  }; ''&number(,1); '' . [[ これを書いた人は「道具としてのコンピュータ」と宣言しています。「この主張についてどう思いますか?」>question:lec=4&qst=1&situmon=これを書いた人は「道具としてのコンピュータ」と宣言しています。「この主張についてどう思いますか?」]]
//[[回答>tus2:2018年度/第4講/質問1]]
//[[回答>2018年度/冬学期第4講回答]]
---[[回答:>answer:lec=4&qst=1]]
--これを書いた人は次のように考えていたようです。
#region
「手で道具を操る労働 manual labour を自動機械に吸収するのに200年かかったが、どうやら終わりがみえてきた。いま、新しく頭の労働が自動化される段階がはじまった。いまのコンピュータは、手の労働における糸車のような段階で、''頭の労働の「道具」''だ。人間がはたらきかけないとなにもしないという意味で、まだまだ自動機械とはいえない。この頭の労働のある部分が分解されて自動化されるには、やっぱり100年ぐらいかかるのじゃないか」
#endregion
---手の労働を自動化したオートメーション型機械の延長線上にコンピュータがあるのじゃない、別物なんだ、自動化の第一ラウンドは終わったが、新たな第二ラウンドははじまったばかりだ、という2ラウンド説がポイントです。
//その点は赤字にした回答はいちおう読解として、合格かな... 青字のように、AIで、失業がふえる、労働がなくなる、という回答が多かったのですが。


--ではお尋ねします....
--&color(white,navy){ 質 問  }; ''&number(,1); '' . [[ 労働がなくなるという人が多いのですが、コンピュータは、はたして、''労働する''ことができるのだろか?>question:lec=4&qst=2&situmon=労働がなくなるという人が多いのですが、コンピュータは、はたして、''労働する''ことができるのだろか?]]
//---[[失業がふえる、という人が多いのですが、労働と賃労働の包含関係を説明してください?>tus2:2018年度/第4講/質問1]]
//---[[労働がなくなるという人が多いのですが、コンピュータは、はたして、''労働する''ことができるのだろか?>tus2:2018年度/第4講/質問2]]
---[[回答:>https://tus.gken.jp/QandA/answer.php?lec=4&qst=2]]
//---[[回答:>https://tus.gken.jp/QandA/answer.php?lec=4&qst=2]]
---[[回答:>answer:lec=4&qst=2]]


>
+自動とはなにか?
+二つのタイプの自動
++モノに埋め込まれた自動:糸車の等速運動 < 時計の振り子型
++モノによるモノの制御:バイメタル型
++動作系と制御系の分離
+制御系としての身体
++身体の制御
++もう一度「目的意識的活動」ということについて考えてみよう
+労働と自動化
++(意識->身体制御 )vs (道具 <-モノの自動性 自然法則)の接合部が存在


*配布物 [#s3e471af]
-[[ハンドアウト>http://gken.sakura.ne.jp/tus/pub/2018/handout_w3.pdf]] &new{2018-09-26 22:33:36};

トップ   編集 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS