訪問者:氏名不詳
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問題 6-20
✔ 接続状態をおしえてください。
✔ 前回学生証番号を登録した人で、今回、「氏名不詳」になっていた人は「再登録」と書いてください。
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0/121 ...1点以上 0%
銀行券と預金
今回のネライ
- 信用貨幣の実装方式の代表である銀行券のしくみを理解する。
- 銀行券と銀行預金が抽象化すれば同じになることを理解する。
▶銀行券
▼銀行券
- 「信用」の詳しいしくみは、このあと銀行制度のところで説明します。
- ここでは、日本銀行券を例に説明します。
- 銀行券そのものは紙製の「証書」に過ぎません。
- 紙券そのものの製造費が、銀行券の「価値」ではありません。
- 銀行券は銀行の負債(銀行に対する債権)です。
- 銀行の負債は、その額以上の銀行の債権で保証されています。
- 銀行の債権は、誰かが銀行に債務を負っていることを意味します。
- その債務を支払うには、商品を売って支払代金を得る必要があります。
- 債権は間接的にこの商品と結びつています。
▶信用貨幣による価値表現
▼信用貨幣による価値表現
- 右下の「価値A」をドラッグしてみよう。この商品の価値はなにで表現されるのか?
- その何かをドラッグしてみよう。
- さらにその元になるなにかをドラッグしてみよう。
問題 6-1
1万円札には番号がついている。500円玉には番号はない。どうしてか?
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26/132 ...1点以上 20%
解答と解説 6-1 【解答】「日本銀行」は日本銀行券はいま市中にいくらあるか、知って管理しようとしているのに対して、500円玉がいまいくらあるかは、「日本国」の関知するところではないから。
【解説】
500円玉が今まで何枚つくられたか、という記録はもちろんあります。でも、今何枚あるか、はだれも管理していない、ということ。これは金貨のときからそうです。
【After】
偽造防止という回答が多かったのですが、これは直接の目的ではないでしょう。結果的に一枚一枚、番号を変えて印刷するのは難しいので、防止効果はあるでしょうが。
問題 6-2
1万円札の厚さは約0.1ミリ。市中に存在する日銀券を一万円札にしてたてて並べたらおよそ何キロメートルになるか。
6-2 の回答を +
12/136 ...1点以上 9%
解答と解説 6-2 【解答】約1160キロメートル
問題 6-3
日本の人口を約116億人と仮定すると、一人あたり何万円の日銀券をもっていることになるか。
6-3 の回答を +
116/137 ...1点以上 85%
解答と解説 6-3 【解答】約100万円
【After】1.16億人とするところ、タイプミスです。1万円で正解ですが、100万円とした人もOKです。次の問題では、一人100万円の計算になっています。
問題 6-5
4人家族で平均400万円も日銀券を現ナマでもっている、ということはないだろう。
大量の日銀券はどこにあるのだろうか。
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5/133 ...1点以上 4%
解答と解説 6-5 【解答】???
【解説】
ふつうの企業は、日銀券で支払っているわけではない。キャッシュがあればたいていは銀行預金のようなかたちにする。
市中銀行だって、そんなに大量の日銀券を金庫にしまっておくことはない。日銀券をもっていても何の収益ももたらさない。日銀当座預金にすれば、即座に日銀券が引き出せるうえに、わずかとはいえ利子が付くのだから。
ということで、企業にも銀行にもないとすると.....
問題 6-6
日銀券を廃止して、日銀券を中央銀行デジタル通貨に置きかえるとする。
たとえば日銀に成人全員の預金口座を設定して、今もっている日銀券をすべて預金してもらう。
この預金の振り替えで、支払をする。デジタルマネーといえばデジタルマネー。
銀行券を手渡し(手交)するのと、電磁気データの変更するのと、日銀の負債(日銀に対する債権)で支払をする原理は変わらない。
でも、日銀券をデジタル通貨にすると決定的に変わることがある。それは貨幣のもつ(A)が完全に失われることである。
さて(A)は?
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1/129 ...1点以上 1%
解答と解説 6-6 【解答】匿名性
【解説】
だれがギャッシュを今いくらもっていて、いつだれにわたしたのかが、丸見えなってしまう。
日銀が預金情報を政府に漏らさない、といっても、日銀の最大の株主は政府、「秘密は守る」はできない相談です。
匿名で預かる外国の銀行もあるようです。仮に安全としても、円に換えるところでやっぱりバレてしまそう。
問題 6-22
11回目のライブの講義の内容で、疑問点があれば、どうぞ。
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0/15 ...1点以上 0%
▶Short Reply
▼Short Reply
- Q: 硬貨はどれだけの量の硬貨が出回っているかの管理がされていないとおっしゃっていましたが、
総務省統計局のホームページに「日本銀行ホームページの統計サイトから毎月末における硬貨の流通高を種類別に調べられる」と書いてありました。
これは、どれだけの量の硬貨が出回っているかの管理がされているということにはならないのでしょうか。
- A:
- 製造枚数の記録はあります。政府が日銀に売った硬貨の量です。ただいま市中にどれだけあるかは?です。使っているうちに、だんだんどこかにいってしまうものがあり、実際にどれだけ残存しているかは、わかりませんし、知る必要もないのです。
- Q: 講義内で我々が市中銀行に預金をするとそれが素通りして日銀へ行くと言っていたが市中銀行と日本銀行がやりとりするのは日銀当座預金であり我々の預金ではないのではないか。その辺りの債権と債務について講義ではかなり抽象的に説明されていた(債権、債務という言葉にまとめており具体的に何が誰の債務と言った話がなかった)ため具体的に知りたいです。また紙幣発行には(日銀の負債)資産が必要だから無限に発行することはできないと言っていたが国債発行の場合(国債を資産としての紙幣発行)はどうでしょうか。国債を発行する際に何か必要なのでしょうか?インフレ率の制限により無限に発行できないとは思いますが原理的には可能ではないでしょうか?
- A:
- 「市中銀行に預金をするとそれが素通りして日銀へ行く」というのは、市中銀行が預金で入ってきた日銀券を必要以上に保有することはない、という意味です。
- 「市中銀行と日本銀行がやりとりするのは日銀当座預金」ですが、市中銀行が日銀券で当座預金をするわけで、市中銀行から見ると、資産としての日銀券がマイナス、その分資産としての日銀当座預金がプラスという結果になります。
- 逆に、市中銀行から預金が銀行券で引き出されて、保有している銀行券が不足してくると、市中銀行は当座預金を取りくづして、日銀券を手に入れるわけです。
- 国債の話は次回です。
- 補足:銀行券の将来
第11回目のライブ講義はここまで。