今は昔…

5月30日に世界資本主義フォーラム で話してきました。あらかた一期一会の方々でしたが、いくつかコメントをいただきました。

「マルクス経済学に一言」に一言

私の記憶に誤りがなければ、東欧社会主義に関する論文を次々に雑誌に掲載されていたのを、十代の頃から拝見してきたように思います。大先輩からご意見をいただけるとは思っていませんでした。

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『資本論』第1巻を読む II 第2回

第2節「一般的定式の諸矛盾」

「資本の一般的定式」について、前回議論してみました。資本とは何か、一般的な概念を提示するべき箇所です。『資本論』Das Kapital という書名で刊行した以上、まさに中心中の中心の概念であるはずです。商品からはじめて、貨幣を導出してきたのも、資本の概念を明確にする下準備だったといってよいでしょう。生産ではなく、市場の観点から、まず資本を規定した点は重要なポイントです。しかし、そのうえで、資本の概念をしっかり打ちたてるには、ただ「資本とは自己増殖する価値の運動体なのだ」と、お経のように繰り返してすますべきではありません。考察は、この規定で終わるのではなく、ここからはじまるのです。「自己」とは何か、「価値増殖」とは何か、「価値の運動体」とは何か、貨幣が資本に「転化」するとはどういうことか、全部平明に答えてゆかなくてはなりません。

…ということで、前回は 転化すなわち変身 Verwandlung, transformation をめぐる、むずかしい話になりました。今回のところは、ある意味では簡単なので、前回の議論に結びつけ、資本の概念を深めてゆきたいと思います。

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「資本主義の世界史的発展段階をどうとらえるか」

5月30日に世界資本主義フォーラム というところで、話をするように依頼を受けました。

  • 「世界資本主義批判」
  • 当日のペーパーです。基本的な報告内容はこれにまとめてあります。

    頼まれれば、時間の許すかぎり、どこへでもうかがうつもりです。「資本主義の世界史的発展段階をどうとらえるか」というのは私がつけた論題ではなく、仮題としていただいたものです。私にはちょっと大きすぎるテーマなので、ききたいトピックを教えてください、とお伝えしたところ、次の4つの宿題をいただきました。

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    『資本論』第1巻を読む II 第1回

    第4章 「貨幣の資本への転化」

    第1節「資本の一般的定式」

    資本とは何か、これは Das Kapital という書物の主題でしょう。商品、貨幣の規定をうけて、第4章はこの問いに答えるものです。第1節「資本の一般的定式」は、これに簡潔に答えているようにみえますが…

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    『資本論』を読む II

    『資本論』を読む II

    今年度も、継続して資本論第1巻を読んでゆきます。場所と時間は変革のアソシエ ホームページをごらんください。

    やさしい話から、むずかし〜い話までOKです。でも、とにかく、自分で考えて納得できない話はダメです。『資本論』を批判的に、大事なところは、徹底的に精密に読んでゆきます。