第2節「商品に表される労働の二重性」
ポイントは….
とつぜん、「『資本論』を読む」という読書会の参加者向けの記事をかきはじめたので、なんだかわからないと思いますが……
本研究所の事業として、今年も『資本論』の読書会をはじめました。といっても今回は、間借りして出前です。第3水曜日の午後7時から9時まで中野でやっています。参加はいつでも歓迎しますが、場所代が必要です。詳しくは以下をご覧ください。
次のようなちょっとかたっ苦しい「趣旨書」を提出してはじめてみました。
「マルクスの著作は、二〇世紀の世界の根本を解き明かしたものとして広く支持され読み 継がれてきた。しかし、ソ連型社会主義が崩壊し、資本主義も大きく変貌しつつある今日 の世界を理解するためには、これまでマルクス主義の名で語られてきたさまざまな常識を 根本から問いなおしてゆく必要がある。この講座では、マルクスの学説の基礎の基礎に立 ちかえり、今日の視点から『資本論』を読み返すことで、資本主義とは何か、新たな原理 像をあらためて考えなおしてゆく。旧来の通説はすべてカッコに入れ、限られた回数では あるが、マルクス自身が自ら刊行することのできた第一巻を対象にして、ポイントとなる テキストを直接精読することにする。大学の講義ではなかなか話せなかった『資本論』に おける「イデオロギー」論などにも自由に論及してみたい。難解な用語に難解な「解説」 を加えるのではなく、だれでもわかるように批判的に読んでゆくことにつとめたい。」
「背を向けてたつ」って、私にはカッコよくきこえるのですが、この書名は、そんな後ろ向きの人間には、どうにも直視できなかったようで、本棚を整理していたら、ひとり背を向けて、いや一冊後ろ向きに突っ立ておりました。
そういえば、最初、この本屋さんの雑誌に、
こんな記事を載せたのがキッカケでしたっけ…..それで、今回は「1ページで『資本論』を紹介せよ」という注文、こういう無理難題、けっこうスキなのかも….コマッたなー、なんて言いつつ、ニヤニヤしていたんでしょう、毎度のことながら。で、例によってナニやらワケのわからぬキワモノと相成りました。
それでも、スペースの関係でカットしちゃったところがあります。はじめ、「『資本論』は何語で書かれ、どこで出版されたのか?」というイントロだったのです。これって私にとってはちょっと意味深な問いかけで…. 2011年の夏、3ヶ月ほどロンドンに住み、ダブリンやパリにちょっと旅行したりしながら、あれこれ思いを巡らしていたことなんですが、それはまたいずれ…