宇野段階論の段階規定をめぐる諸論考を基にして,純粋資本主義論の意味について再検討したいと思います。柴垣和夫氏「現代資本主義の段階論」(『武蔵大学論集』第47巻第3・4号,2000年),加藤栄一氏「福祉国家と資本主義」(『20世紀資本主義 II』,東京大学出版会,1995年)などを参考にして報告します。