山口原論の「貨幣融通資本の形式」 †
obata (2005-05-30 11:39:19 (月))
石橋さん、ご報告、ありがとうございました。
ご報告をきき、議論したなかで、私がいちばん興味深く思ったのは、一言でいうと、
山口さんは流通論で、資本結合(株式資本)の原理を説こうとしながら、貨幣での回収という観点(第3巻の利子生み資本概念の先取り)にこだわったため、その展開を事実上撤回する結果になっている
という点です。貨幣で回収するという観点を見直すことで、資本の投下、投資、評価としての価値増殖、という観点を基本に据えるべきだ、という、今度の論文の自説に、少し自信がつきました。