豊度問題

obata (2006-05-19 (金) 17:54:16)

というのは、

資本額 + 土地面積 ---> 生産量

という場合、生産量÷資本額の高低で豊度の序列をきめ、
生産量÷土地面積という土地生産性という概念は考えない、
というスタンスになっています。
つまり、資本量は労働量と対応するかたちになっているので、労働生産性は考えるか、
それ以外に関しては、たとえば土地の生産性のようなものは考えない、という
立場にたっている、ということでした。これが、だいたい、森さんが紹介していた
松島説の問題点だったわけです。

地代論の課題

obata (2006-05-19 (金) 17:59:25)

再生産できない自然力を資本の競争関係のなかで処理することの困難と解決を明らかにすることにある、と泉氏が指摘し、この観点からいうと、地代論の対象は、固有の土地になるのか、落流のようなもっと一般的な想定で充分なのか、ということになる。地片という固有の問題に入る前に、落流のような一般例でよいのか、土地のような多様な不均質性を必ず特筆用があるのか、この当たり始めに議論しました。

19日の議論で印象に残った点

森泰一郎 (2006-05-20 (土) 15:02:55)

この議論をするのなら落流を無くして「地片としての土地」が生産要素になる点から議論した方がいい(落流=抽象、地片=具体

自然条件はむしろ連続的でなく離散的ではないか、逆に論文にするならナゼ連続パラメータでいくのかを強くいわなくてはならない

青才「地代論の再構成」について

青才高志 (2006-05-24 (水) 09:35:12)

「なにせ大部なので,はじめから,読む気が失せてしまう」と思います。それ故に,まず最小限はこれ,そして,これ等,読んだらよい箇所をお知らせしておきます。
(1)この前の(5月19日)の森さんの報告との関連では,(下)末尾,43-47頁を読んでもらえればよい,と思います。
(2)次には,(下)第5節(22-43頁)を読んでもらえたら。1)大内,日高地代論との違いという形で自説を提示しているので,青才説の意味・意図を理解しやすい,と思います。2)また,当該部分は,需要力と需要量との違い,市場価格の決まり方の機構等,地代論に限らず妥当することについても述べています。


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Last-modified: 2021-02-20 (土) 17:32:13