ヴェブレンと『資本論』

服部 (2006-06-21 (水) 20:49:44)

新井田さんの報告後の議論でヴェブレンは『資本論』を読んだか、というお話しが出ました。余り自信がなくて曖昧な発言をしてしまい、帰ってから調べてみました。『企業の理論』(小原訳)の第3章営利企業の出だしの注に参照文献として(当日は最初のところと言いましたが記憶違いでした)、
 自著『有閑階級の理論』ほか マーシャル『経済学原理』 バジョット『経済研
 究 ウォーカー『賃銀問題』 ゾンバルト『近代資本主義』 マルクス『資本
 論』 シュモラー『綱要』
が掲げられていました。また『企業の理論』のなかで、ヴェブレンは重要な箇所で『資本論』から引用していることを学びました。例えば、利潤の「実現」は販売可能な財貨を貨幣価値に転化すること。信用経済では、商品市場を超える資本市場が第1に位して、商品市場で売買されるのは生産過程の成果、これに対し資本市場で売買されるのは評価過程の結果である。その外、恐慌論。社会主義論などです。


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Last-modified: 2021-02-20 (土) 17:32:13