賃金分割論

obata (2007-12-07 (金) 19:55:11)

一定の生活手段Bを基礎にして、そこから可変的なTが引きだされる、という絶対的剰余価値の概念と、B/Tで賃金率が可変的にきまるという分割論の関係。

Bが一定<でも>、Tは変化する、という命題と、Tが変化すればB/Tが変化する、という命題は同じではない。

Tが増えてもBは一定である、という命題と、同義ではない。Tが増えて、Bも増えることがある。TとBとは、連動しない、というのが、絶対的剰余価値の生産。マルクスは、基本的にBは一定であること、家族全体の賃金であることを想定している。

絶対的剰余価値の生産としての「機械と大工業」

obata (2007-12-07 (金) 20:04:06)

第3節の基本は、絶対的剰余価値の生産。直接的影響の直接的はこの意味。生産力上昇の効果は、ここでは取りあげていない。

機械導入 --> 婦人・児童労働 --> 労働力供給源の拡大 --> 長時間労働 --> 労働破壊 --> 工場法 --> 労働強化

という一連の流れが、説かれている。

とくに

過剰人口 --> 長時間労働 --> 雇用人口の収縮 --> 過剰人口 --> 長時間労働

という悪循環がいえるか。内的に労働供給総量は変わらないのに、長時間労働化が進むという原理が
説明できるかどうか。

T=Nd

総労働時間T 雇用人口N 労働日dにおいて、

T 一定  かつ d 増大 → N 減少~

という命題が成り立つかどうか。


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Last-modified: 2021-02-20 (土) 17:32:13