清水論文のポイント

  1. 商人資本と商人資本的形式の区別
  2. 商品資本的形式を一つの顔として含む、流通論における資本の概念
  3. このザ・資本は、外部の世界、生産と多様な関係を形成する(機械制大工業を純粋形としない。資本のつくりだす組織性)
  4. 行動論的アプローチによる分化=発生論は、結果において利潤率均等化を促進する側面に限定。それ以外の組織化原理を不純な要因として、「段階論の問題」にしてしまうという弊害。
  5. 三巻の冒頭の産業資本は、生産と流通の結合した(三つの顔論を継承した)ザ・資本であるべき。この資本を産業資本とよぶことの無理。流通と生産はザ・資本の内部でイコールフッティングで結合。そう考えれば、商業資本が分化しても「商業は産業の召使い」にはならない。

以上 小幡


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Last-modified: 2021-02-20 (土) 17:32:13