イデオロギーと経済理論 †
資本家の言い分を紹介している部分について、いわゆるイデオロギー的言説をマルクス経済学が扱うことの意義について、議論した。宇野の科学とイデオロギーの分離がどこまで支持できるのか。
古典派経済学・俗流経済学 †
この用語法については、ミークの説に言及した。
『経済学とイデオロギー』時永淑訳
複雑労働について †
伊藤誠さんの整理が参考になる、として紹介した。不肖の弟子で不十分でした。
複雑労働=強められた労働説 †
- 単純労働 V+M = 8, M/V =1
- 複雑労働 V+M = 16(8), M/V =1
複雑労働8時間が単純労働16時間に評価される。賃金も2倍となり、剰余価値率は単純労働と同じ。
複雑労働=養成費プラス単純労働説 †
- 養成労働 8時間 = 複雑労働の技能を生産
- 複雑労働 8時間 = 単純労働 16時間 = 養成労働 8時間+V4時間 +M4時間
- 資本家は、賃金として養成費8時間分と、資本家のもとでなされる単純労働の必要労働時間4時間分の賃金12時間分を支払い、剰余労働4時間分をえる。このように考えると、複雑労働を用いることで、剰余価値率は 4/12に下落する。
養成労働が複雑労働であったらどうか。複雑労働で複雑労働を生産するという循環になるので、という些末な数学問題が発生するだけのこと。