「日本におけるフランス金融史研究」

Petty bourgeoisieについて

昨日は報告ごくろうさまでした。19世紀におけるフランス金融史の研究の難しさは、一つには資料的な制限にあるようですね。さて、話題になった"Petty bourgeoisie"というタームですが、『資本論』でどのように使われていたのか、そもそも積極的には使われなくなったのか、ですが、『共産党宣言』あたりでは、両極分解->階級闘争史観の脈絡で、Petty bourgeoisieの没落というかたちで、このタームが多用されているようです。これに対応する課題をになう、『資本論』第1巻の後半、「分業論」におけるマニュファクチュアに対する手工業者の没落、あるいは「蓄積論」における集中集積論には、このタームは積極的には使われていないようにみえます。どうでしょうか。


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Last-modified: 2021-02-20 (土) 17:32:13