Newsletter「宇野理論を現代にどう活かすか」に塩沢由典さんの投稿があり、小幡へ論及した箇所があるのでリプライするように依頼されました。ただこれは物象化論について少し考えてきたことをメモしただけで、塩沢さんの宇野理論批判に正面から答えたものではありません。機会があれば国際価値論など、本題に向き合ってみたいと思います。
「価値実体論から価値内在説へ」
『資本論』第一巻を読む IV:第1回
2017年3月でひとまず終了としたアソシエの読書会を再開します。
- 日時:2017年7月26日(水)19時-21時
- 場所:銀座経済学研究所
- テーマ:『資本論』第1巻前半部分を振りかえる
広義の… という罠
昨年の夏でした。ある研究会で新著の批評を頼まれ、こんなスライドを使って、拙い報告をしました。少し時間ができたので、ちょっと文章にしておこうとはじめたところ、またもや方法の問題に深入り。結果的にコメントを逸脱した安田均『生産的労働の再検討』へのコメントになってしました。最近、若い人たちが頻りに「狭義の何々、広義の何々」という論法をつかうのですが、私は昔からこれがシックリこなかったので、安田さんの狭義、広義の生産的労働という議論に託った広義化論一般の批判に逸れてしまった次第です。
近くて遠きは
もう何十年もまえからの間柄ではありますが、いくら読んでもわかるようでわからない、そんな論文がこんど大部の書物として刊行され、コメントを頼まれました。頼まれれば断らないという定めどおり引き受けたのはいいのですが、例の如く難渋しました。傍からみると、同じようなことをいっている近き仲にみえましょうが、近くて遠きは学者の仲、またまた、辛口の批評になりました、あしからず。大黒弘慈『模倣と権力の経済学』『マルクスと贋金づくりたち』を読む
『資本論』の読まれ方
「マルクス主義・社会主義・社会民主主義 — 『資本論』とドイツ修正主義論争 —」という演目で一席との依頼、請われればよほどのことなきかぎり引き受ける、これが当研究所のモットー。そこで俄に「 『資本論』とドイツ修正主義論争 — 『資本論』の読まれ方 — 」なる話をいたしました。帰りがけに会の名前を尋ぬれば「遊子会」とやら、さればかかる粋狂も、またむべなるかな、と納得した次第。