訪問者:氏名不詳


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問題 4-20

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 情報技術の歴史 (1) 

情報技術の歴史

  • 第1講では「情報=メッセージ+データ」と定義しました。
  • この定義にしたがえば、「情報技術」というのは .....「データ処理の技術」ということになります。
  • ここでは二つの基本的なデータタイプの歴史を考えてみます。

情報処理技術の二つの顔

  1. 数値データ(計算処理)
  2. 文書データ(文字列の操作)
  • はじめに、文字操作のほうから、考えてゆきます。
  • プリミティブな文書データの処理技術 $\to$ 計算の技術 $\to$ コンピュータ $\to$ 文書データの高度な処理技術 のような流れで説明してゆきます。

文書データ

  • メッセージを文字に記録して伝達する技術は、通信技術として画期的であった。
  • データとしての文字のならびが文書である。
  • メディアは木簡であったり、紙であったり、粘土板であったり、いろいろ。
  • 印刷技術の歴史
問題 4-1

文書に対するデータ処理技術としてみたとき、木版印刷と活版印刷の間で決定的な変化が生じた。両者の違いを引きおこしたモノはなにか。その新しさの本質はなにか?

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解答と解説 4-1

活字

  • 一つ一つには意味がない活字を並べることで、意味のある文字列をいくらでも自由につくれる。
  • 木版の場合、一枚の版木に文書がほられている。木版でも印刷すれば、何枚でも同じ複製がつくれることは通信技術としては画期的だったが、版木自体は手書きと同じで、一つ一つの文字と文字列がまだ分離できない。
  • だから木版では版木に彫られた文字を、違う版木に再利用することはできない。新しい版木を一から彫りなおす必要がある。
  • 活字は印刷した後、バラバラにして別の文書の版に組みなおすことができる。
  • さらに、文字 character と 文字列 string が区別されることで、「活字を組む」というかたちで書式を操作できるようになった。
  • 「組版」の技術はコンピュータによる文字データ処理につながる。
問題 4-2

アルファベットを用いる欧米では、タイプライターが普及した。

文書データ処理技術としてみたとき、タイプライターはどのような意義を持つか?

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解答と解説 4-2

だれにでも共通な文字データ

手書きの文字データは、その文字をどう読むか、「と」なのか「ど」なのか、解釈の余地を残す。

活字で印字された文字データは、何度売っても同じ文字のかたちになる。解釈の余地なし。

この活字のメリットを、活版印刷として利用するには、多くの費用がかかった。

タイプライターの登場によって、個人ベースでこの活字のメリットをうけられるようになった。

タイプライターからワードプロセッサーへという流れが、コンピュータによる文書処理の基礎となった。

1 mini
問題 4-3

漢字かな文字をつかう日本ではタイプライター型の情報処理技術は普及しなかった。

それに変わって発達した技術がある。それはなにか。履歴書を思い浮かべてみよう。

タイプライターと比べたとき、その最大の特徴はなにか。

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解答と解説 4-3

解答

罫線

記入欄が整理された定型書式

  • 記入欄を配置することで、どこになにが書いてあるか、標準化された「書式」が発達した。
  • 公的文書の多くが、きまった書式で提出される文化が発達。
  • タグ付きの文字データ。
  • アルファベットをつかう文化でも、フォーマットは利用されるが、日本の場合は極端。
  • ちなみに、コンピュータで扱うデータは、この定型フォーマット型に発達。
  • ただ文字 character を並べた string ではなく、異なる型の属性をまとめたオブジェクト型のデータを扱える方向に発達。
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問題 4-4

原稿用紙も情報処理技術の一つ。「原稿」とはなにの原稿か?原稿用紙の機能は?

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解答と解説 4-4

解答

  • 印刷の原稿。字数を数える。
  • 漢字かなの世界では行末をそろえることが容易。
  • 文字数がわかれば、組版のページ数もほぼわかる。
  • アルファベットでは、分かち書きがなされ、文字数から直接ページ数を仮名漢字に比べて推定しにくい。
  • 文書の量の単位も、漢字かなの場合、文字数となるのに対して、アルファベットではワード数になる。
  • この違いは、コンピュータで文書データを処理するときに、大きな問題となるこの話は、のちほど....

まとめ

▶文字というデータ

数値データ

デジタル・アナログ

  • デジタルの<対>は?なんていう問題をだしても、ブラウザーから検索すればすぐわかってしまう、こんなお馬鹿な質問はしません。ということで....
問題 4-5

歴史をさかのぼっていったとして、ヒトは「数える」ことと「はかる」ことは、どちらが先にできるようになったのか。

あるいは、子供が成長する段階で、「数える」のと「はかる」のとは、どちらが先にできるようになるか。

そう判断したワケを答えてください。

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解答と解説 4-5

解答

「はかる」こと

  • 数えること。といいたくなるが、だれもみたものはいない。自然数概念にとらわれている。
  • 順番、位置としての数のほうが先かも。まえ、あと、という順番。序数。
  • 子供をみていて、数えるのとはかるのとは、どちらが先にできるようになるか。
  • 「数える」能力の前提は?リンゴが、一つ二つ...でも、細かくみたらリンゴはみんな違うけど、違うモノが「同じ」だと抽象化する能力が発達してこないと、数えるのはムリ。
  • これに対して、コレのほうが重い、アレのほうが長い、という、知覚に密着した比較で「はかる」ことはできる。
  • ただしこの「はかる」は相対的なはかり方。どこでもだれでも共通な絶対的なはかり方ではない。
問題 4-6

数えるときの「一つ」は「単位」か?そう判断したワケを答えてください。

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解答と解説 4-6

「単位」の共通性:自分だけの単位=わたし単位ではなくだれでも共通の単位=社会的単位

共通の単位を用いた絶対的なはかり方は、「制度」がないとはかれない。度量衡の制定。

だから、単位を用いたはかり方でないと、はかったことにならないとすると、この「はかる」は「数える」よりあとの話になりそう。

問題 4-7

「単位がなくてもはかることはできる。」

真か偽か?そう判断した理由を答えてください。

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解答と解説 4-7

はかり方には、相対的なものと絶対的なモノがある。単位がなくてもこちらの方が重いという判断はできる。

相対的なはかり方では、数値化できない、と思うかもしれないが、これもノー。

相対的なはかり方でも、2倍、3倍というかたちで、数値化は可能。

2倍、3倍というのは、一つ、二つというのと同じ無名数だが、数値である。

問題 4-8

そもそも「数える」ことと「はかる」こととの根本的な違いはなにか?

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解答と解説 4-8

解答

  • 「はかる」はモノとモノの量の「比較」であり、モノから量を切り離さなくても可能。
  • 「数える」ためには、モノと量を切り離し、違う量のモノでも同じなのだあなたは、重さが違うリンゴでも、一つ、二つと数えられるはず!?コンピュータをつかっていて、ツクずくお馬鹿だなと思うのはこのとき。抽象能力ゼロ!!。と抽象的に考える能力が必要。
  • デジタルか、アナログか、の違い。
  • analog はアナロジーです。何が何のアナロジーなんでしょうか?
  • はかられる目的のモノ があり、その量 X に比例してはかる手段となるモノの量 Y をきめるのアナログです。
  • たとえば、あるモノの重さをはかるとき、その重さ自体は直接知覚できないので、知覚できる鉄のかたまりを尺度にしてははかるわけです。
  • 砂時計は、みえない時間の長さを、目に見える、たまった砂の量で表すわけです。砂は時間のアナロジーです。。
  • digital のdigit は指です。指で折って、一つ二つと数えるわけです。
  • これは、厳密にいったら違うものを同じだと抽象化する能力が必要になります。
  • 同じモノと違うものとの間には、ギャップができます。不連続になるわけです。
  • 現実には連続的な量でも、不連続にするほうが情報処理としてはうまくゆきます。
  • この後の話は、計算の歴史をもう少しみたあとで、コンピュータとはなにか、考えるときに....
問題 4-9

コンピュータはホントに、人が数えるように「数える」ことができるか?イエス・ノーではなく、そう判断したわけを答えてください。

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解答と解説 4-9

解答

数えた数の計算はできるけれど、「数える」こと自体はむずかしい。

理由は

  • リンゴという「言葉」なしに、リンゴがを数えることはできるか、というとムリ。
  • リンゴもバナナも、一つ、二つ、と数えてしまうおそれがある。
  • 数えるには、重さや色が違う、いろいろなリンゴがあっても、それらはみなリンゴだ、と抽象化する能力が必要である。
  • リンゴ5個とリンゴ4個というデータが与えられていれば、合計9個という計算はできるが。
2 mini
問題 4-10

「数える」ことはできなくても「計算する」ことはできる。

真か偽か、理由を答えてください。


解答と解説 4-10

解答

  • 計算は、無名数の処理だから。

解説

  • 「数える」ことと「計算する」こととは別です。
  • 「リンゴが一つ、二つ、三つ....、九つ。九つあるネ。」というには、「リンゴ」はどれか、「バナナ」と区別できないと無理です。
  • リンゴが9個、バナナが2本とわかれば、計算$9+2$は可能です。
  • リンゴの個数とバナナの本数をたしちゃダメ、としかるのは、人間の先生。$9+2=9$は計算としては正しいのです。
  • 数えた数は、人間にとってリンゴの数という意味をもちますが、計算は意味を取りのぞいた次元で可能なのです。
  • これは、コンピュータを理解する基礎の基礎になります。
  • プログラムのコードに、変数名をつかって $apple=9, banana=2$ と書いても、コンピュータが処理する過程では$apple$でも$pleap$でも$nabana$ でもおなじことです。メモリ上のアドレスを指すだけで、ただ人間のプログラマーが$9$がなにかを「記憶する」のに変数名が$apple$だとリンゴ(の数)だなとわかりやすいというだけの話。
  • というわけで、とにかく、コンピュータは「数える」ことができない(絶対にとはいいません。ただむずかしいのはたしかです)。
  • だから、今のところ、「数える」という仕事は人間のプログラマがやっているのです。ただ数えられた数の処理(単位をとってしまった$9$の計算)はめちゃ速いのです。$print(apple+banana)$とやれば、すぐにコンソールに$11$と返してきます。
  • ....が、この$11$って?
  • コンピュータ側からみえれば、なにもわかりません。リンゴの数とバナナの数を足しちゃダメ、といっても、プログラムコードを実行する側にはわかりません。この$9$や$2$の「意味」は、プログラマーのみぞ知る。
  • プログラムを書くって、要するに、数値から「意味」を取り除くことなのだ.....

といわれて、.....「なるほど、そういうことだったのか」とうなずいちゃった人、ホントにそうかな?

問題 4-11

人間は、なぜ、数えたり、はかったりしてきたのか?

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解答と解説 4-11
  • まわりのモノを、''管理''し''コントロール''するため。
  • 管理・コントロールする能力の基礎として、「数える」「はかる」「計算する」能力。
  • もし、対象に対して''目的意識的''にはたらきかける人間の活動をひろく「労働」と定義するなら、
  • 「数える」「はかる」ということ自体、りっぱな労働。
  • 「計算する」ということもまた、りっぱな労働。
  • 「労働」というと、ついつい、畑を耕したり、船をこいだり、といった目に見える身体的な活動をイメージしてしまうが、そうした活動を通じて、まわりのモノを操作している点が「労働」の本質です。
  • その意味で「数える」「はかる」「計算する」ことは基本中の基本、ある意味で労働の本質です。
  • このことを理解することは、情報通信技術が発達するなかで、現代の労働がどのように変わるのかという問題を考える重要なヒントになります。
  • 「数える」「はかる」「計算する」ことなんて、労働するまえに、あるいは労働のそとで、だれかがやること、労働そのものは、汗水垂らして身体を動かすことだ、といった労働観では、コンピュータが労働に及ぼす影響など、考えられません。

まとめ

▶「はかる」「数える」「計算する」

Last-modified: 2021-02-20 (土) 19:13:40