訪問者:氏名不詳
労働する能力
- 今日は人間の「労働することができる能力」=「労働力」について掘りさげてみます。
- 労働力は、物理的な「力」あるいはエネルギーではありません。
- 「労働する能力」とは目的意識的活動をおこなう能力です。
- 「目的を設定する」ことが、活動の出発点になります。
問題 2-1
コンピュータに「目的を設定する」能力をもたせることはできるだろうか。
2-1 の回答を +
4/13 ...1点以上 31%
▶解答
▼解答
- できません。
- 目的をもつのは、なんらかの欲求をもつため。
- 身体をもたないコンピュータは、欲求ももたないから。
問題 2-2
原始的な道具である石器をつくることを考えてみよう。「石で石を割る」とき、二つの石は対等か?
2-2 の回答を +
6/14 ...1点以上 43%
問題 2-3
「目的」Xの<対>をなす用語Yは何か。XとYの関係は?
2-3 の回答を +
9/15 ...1点以上 60%
▶解答
▼解答
- 石器をつくるにはスキルがいる。
- 「手段」でしょう。
- 「石で」の石が「手段」です。
- 「石を」の石は「目的」か、というと....
- まだ、割れて尖ったすがたの「目的」のすがた shape にはなっていない。
- 割れたら尖るだろうな、というイメージをやどしている石です。
- これを「目的」にこれから変わろうとしている「対象」とよぶことにします。
- 「原料」と「材料」とか、いうのがふつうかもしれませんが、ちょっと一般化してタイショウです。
- make の「コア」図はなかなかイケています。
- ただ、Bのように「手」でこねるだけでなく、道具(=手段)をつかって整形します。
- 石と石がぶつかって「割れる」のは「自然過程」(「生産」「消費」レベル)の過程です。
- これに対して、石で石を「割る」というのが「労働過程」になります。
- 目的をきめて、意識的にそれを追求する過程だからです。
問題 2-4
「対象」 ---「手段」---> 「目的」に人間はどのように関わるのか。といっても、答えにくいでしょう。①「対象」 ---> 「目的」を関連づける人間の能力さす単語は?②「手段」はどうするものか、これも単語で答えてみてください。
2-4 の回答を +
3/6 ...1点以上 50%
▶解答
▼解答
- イメージとコントロールではどうでしょうか。
- なぜカタカナ語なのかは、追求しないでください。
問題 2-5
「手段」も人間がつくるものです。「目的」から逆算して「手段」はつくられます。《「手段」がつくれる》ということは、《《「手段」をつくる》のための「手段」がつくれる》ということです。①《「対象」 ---「手段」---> 「目的」》と②《「対象」 ---> 「目的」--->「手段」》を完全に分離することはむずかしいでのですが、コンピュータはこの分離を強制します。さて、質問です。コンピュータを使う場合、②のことを何とよびますか。②でいちばん重要な要素は何でしょうか。
2-5 の回答を +
12/16 ...1点以上 75%
▶解答
▼解答
- プログラミング
- もし、手段がコントロールするものだとすると、コントロールのコアは、条件分岐。
- if ( ... ) { .... } が記述できることが、手段を「組み立てる」プログラムの原始的要素。
- 実は、石で石を割って石器をつくるときにも、プログラミンはおこなわれている。
- ただ実際の石を割る過程では、①のなかで割れ具合を目視し(知覚作用)、逐次的に②の条件分岐がおこなわれている。
- コンピュータでは、さきに手順を全部プログラミングして、それから①の実行に移る必要があるのです。
問題 2-6
コンピュータはプログラムをかけるか?
2-6 の回答を +
10/18 ...1点以上 56%
▶解答
▼解答
- できません。目的意識をもたないからです。
- 目的は人間のイメージのなかにあります。
- プログラミンは、目的から意味の要素を取り除き、目的に関係なく動くよう、if A then B else C 型の実行可能な「手順」に組み立てる作業です。
- ただし、「手順」に組み立てる作業は、下位にゆくけばゆくにつれ、同じ手順にゆきつきます。
- プログラミングの全体をコンピュータがおこなうことはできませんが、コンピュータにその一部を書かせることはできます。
- エディターで "if" と打ったとき、"if( ) { }" と補助入力させることは可能です。
- ただ、なぜそこでその条件で条件分岐するのか、はプログラマーが考えるほかありません。