- 日 時:2019年 10月16日(第3水曜日)19時-21時
- 場 所:駒澤大学 3-802(三号館の奥のエレベータで8階に)
- テーマ:『資本論』第2巻 第1篇第5章
本章および次の第6章は、資本の流通過程における「実質的な real 問題」を扱うことになります。このうち、本章は時間、厳密にいえば期間に焦点があてられています。章のタイトルは「通流時間」ですが(なおまったく同じ章タイトルの第14章が存在します。第二部が草稿であることを如実に示すものとして、よく引き合いに出される話です)、前半では生産期間が中心課題になっています。
1960年代以降でしょうか、今日まである意味では、価値形態論の研究の延長線上に、実質的に意味のある資本分析、マルクス経済学らしい原論が形成されるようになった、基礎の基礎です。比較的短い章ですが、興味深い内容なので、突っ込んで議論したいと思います。