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組織的労働の原理 = 協業と分業
- これから説明する「協業」と「分業」は実際には同時におこなわれています。
- しかし、人間労働の社会的性格を「理論」的に分析するため、異なる二つの原理として、抽象化し分離して規定します。
- これで現実の諸現象は、両者の合成として分析することができます。
協業
- 協業という言葉は、cooperation の訳語。『資本論』が翻訳された昭和のはじめ「分業」との対で「協業」となったと思われる。現代では、企業と企業が合同で事業を進めるときなど、<協業>という用語が使われるが、ここでは伝統的な使用法で労働における cooperation の意味で用いる。
- 人間は他の人間といっしょにはたらくことができる。当たり前に思えるが...
- ヒント: 労働の定義:=目的意識的活動 から説明してみよう。
集団力
- 集中の原理
- ①1人で重い岩を10時間押し続けても10メートルしか動かせない。
- ところが②10人が力を合わせて押すと6分で10メートル動かすことができる。
- ①の10時間X1人 = 10時間 と、 ②の0.1時間X10人 = 1時間 は、岩を10メートル移動させる同じ仕事をしている。
- 質 問 2 . ①の労働時間 10時間と②の労働時間の10時間は、同じか、違うか。
- 同調の原理
- 競争心
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