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訪問者:氏名不詳


 純生産物の 分配 

今回のポイント

  • 純生産物の分配のはかり方を説明します。
  • この分配は、資本主義のもとでは、賃金と価格を通じておこなわれます。
  • 賃金、価格の関係は「購買に必要な労働時間」に反映されます。
  • 「購買に必要な労働時間」と「生産に必要な労働時間」の関係は、純生産物の分配関係に対応します。

分配関係をはかる

  • 前回の数値で分配の問題を考えてゆきます。
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    スクリーンショット 2019-11-05 09.59.41.png
  • 物量セットを直接、比較することはできない。
  • (小麦,鉄)が、(6,12)kgと(10,8)kg とでは、どちらが大きいか?
  • 「価格で計算する」と考えるかもしれないが、その価格の決定原理はまだわからない。
  • 別の合算方式として、生産に必要な時間で比べてみるという手がある。
  • 価格のセットを比較することもできない。
  • (小麦,鉄)の価格が、(6,12)円と(10,8)円 に変化したとき、価格は上がったのか下がったのか?物価指数
問題 13-1
粗生産物の生産に必要な労働時間を求めよ。
13-1 の回答を 
  +  
12/12 ...1点以上  100%

  分
問題 13-2
純生産物の生産に必要な労働時間を求めよ。
13-2 の回答を 
  +  
15/15 ...1点以上  100%

  分
問題 13-3
生産手段の生産に必要な労働時間 $C$ を求めよ。
13-3 の回答を 
  +  
18/18 ...1点以上  100%

  分
問題 13-4
生活物資の生産に必要な労働時間 $V$ を求めよ。
13-4 の回答を 
  +  
19/19 ...1点以上  100%

  分
問題 13-5

純生産物から生活物資を取りのぞいた,残りの生産物を「剰余生産物」という。

剰余生産に必要な労働時間 $M$ を求めよ。

13-5 の回答を 
  +  
18/18 ...1点以上  100%

  分
問題 13-6

$M/V$ を剰余価値率という。剰余価値率を求めよ。

13-6 の回答を 
  +  
10/10 ...1点以上  100%

  分

生産力の上昇

  • 生産力が上昇するということは、同じ時間のより多くの原料を加工できるようになるkと。
  • たとえば、小麦の生産で、この定義による生産力が2倍になったとしてみよう。 $$(12,8) + 6 \to (40,0)$$
問題 13-7
小麦の生産で生産力が2倍になったとき、小麦1kg, 鉄1kg を生産するのに必要な労働時間t1, t2 を求めよ。
13-7 の回答を 
  +  
13/13 ...1点以上  100%

  分
問題 13-8
小麦の生産で生産力が2倍になっても、労働者の生活水準は変わらないとする。剰余価値率を求めよ。
13-8 の回答を 
  +  
7/7 ...1点以上  100%

  分

買うのに必要な労働時間

  • つまり、ある商品を「買うためにはたらく時間」のことです。
  •  宿題  13-9 から 13-15 まで。〆切 2019-12-19 16:10
問題 13-9

牛丼並盛りが400円で、時給が1000円だとする。

400÷1000ででてくる0.4にはどんな意味があるだろうか?

ヒント:単位に注目

13-9 の回答を 
  +  
18/18 ...1点以上  100%

  分
▶解答
▶解説
問題 13-10

牛丼1パイを食べるためにはたらく0.4時間=24分は、労働者の立場からみた時間である。牛丼を売る立場にある資本家からみると、この24分はどういう意味をもつだろうか?

ヒント:牛丼には労働者に対してなにかできる能力があるようにみえる。どんな力か?

13-10 の回答を 
  +  
11/11 ...1点以上  100%

  分
▶解答

搾取

問題 13-11

牛丼一杯つくるのに、直接間接に何分くらいかかっているのだろうか?米を作ったり牛肉を作ったり、その牛肉を作るのにもエサとか、いろいろ生産手段が必要で、それもあわせてナンボということですが ...

かりに20分だとする。これがいままで考えてきた「生産に必要な時間」 t です。

また、牛丼の生産に間接的にたずさわる人もみんな、店員さんと同じように時給1000円ではたらいているとしよう。

さて、このとき牛丼の原価はいくらで、一杯あたりのもうけ(マージン)はいくらになるか?

13-11 の回答を 
  +  
14/14 ...1点以上  100%

  分
▶解答
問題 13-12

牛丼の価格が400円に据え置かれたまま、時給が上昇してゆけば一杯あたりのもうけ(マージン)はへってゆく。

さて、マージンがゼロになる時給は何円か?

13-12 の回答を 
  +  
16/16 ...1点以上  100%

  分
▶解答
▶解説
▶もうけの正体
▶価格と賃金率

「数値例3」に戻って、再確認しておこう。

問題 13-13

「数値例3」で(小麦1kg, 鉄1kg) の価格が(1500円,1200円)であるとする。

労働者が生活物資を購買できる賃金率(時給)を求めよ。

13-13 の回答を 
  +  
11/11 ...1点以上  100%

  分
▶解答
問題 13-14

(小麦1kg, 鉄1kg) を「買うのに必要な労働時間」t'=(t'1,t'2)と「つくるのに必要な労働時間」t=(t1,t2)の差をあらわすベクトルt'-tを求めよ。

13-14 の回答を 
  +  
8/8 ...1点以上  100%

  分
▶解答
問題 13-15

労働者が、生活物資(小麦5kg, 鉄5kg) を買うために、それをつくる時間以上にはたらいた時間 S と、剰余生産物(小麦1kg, 鉄7kg)を生産するに必要な労働時間 M ではどちらが大きいか?

13-15 の回答を 
  +  
13/13 ...1点以上  100%

  分
▶解答

賃金率と生活物資の価格を通じた分配

▶二つの労働時間の意味

Last-modified: 2021-02-09 (火) 09:52:26