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コ ン ピュ ー タ と 労 働(2)
道具を使った計算
電卓
▶電卓の登場
▼電卓の登場
- ソロバン玉も物理的な運動。ただ力学的な運動で遅い。
- 電子的な状態変化を利用する技術。それ自身は高速。
- 技術的には on/off 可能なスイッチで計算。二進法。
- しかし、真空管をつかった初期の計算機はエネルギーの浪費。
- 半導体による計算機によって実用化。
問題 7-1
足し算引き算のレベルだと、ソロバンになれた人が電卓をつかう人と競争しても大差がつかないのはなぜか?
7-1 の回答を +
0/20 ...1点以上 0%
▶解答
▼解答
- 読み取り読み出しに時間がかかるから。
- 計算部分(ソロバン玉を動かしたり、レジスターが反応したりする)が占める比率に対して、
- 数字を読んで指で入力する時間はけっこうかかる。
- 要するに「遅い入出力装置=人間」の作業がしめる比率が圧倒的に高いから、
- 計算部分が高速化し差が大きくなっても、その影響は限定的なのだ。
問題 7-2
電卓の基本:電卓は、7+8 をどのように計算をしているのか?
わかる範囲で、想像してみよう。
7-2 の回答を +
7/11 ...1点以上 64%
▶解答
▼解答
- もっとも単純なかたちなら、三つのレジスターが基本。
- レジスタAの値が10進数の液晶で表示されるタイプ。
| | Aレジスタ | Bレジスタ | Cレジスタ | 表示=Aレジスタ |
1 | 7ボタン | 00000111 | 00000000 | 00000000 | 7 |
2 | +ボタン | 00000111 | 00000111 | 00000000 | 7 |
3 | 8ボタン | 00001000 | 00000111 | 00000000 | 8 |
4 | =ボタン | 00001111 | 00000111 | 00001000 | 15 |
問題 7-3
電卓にはMとRM というボタンがついているものがある。Mを押すと現在表示されている数が記憶され、RMを押すとそれが呼びだされる仕掛けになっている。
さて、この電卓で
(7+8)÷(9-6)
を計算するには、どのような順番でボタンを押したらよいか。
4 + 3 M 5 RM .... = のように、順番にならべてください。
7-3 の回答を +
10/15 ...1点以上 67%
▶解答
▼解答
- 9 - 6 M 7 + 8 ÷ RM =
- 9 - 6の計算結果を、一度メモリに記憶しておいて、後で呼びだしてつかっているわけです。
▶解説
▼解説
- 実際に電卓をつかう人をみてると、このメモリをほとんど使っていません。
- 紙にメモして、好きなときに呼びだしてつかうほうが、使い勝手がいいのでしょう。
- 大きな数だとメモするのがたいへんですが、ただメモリはすぐ消えてしまいます。
- あまり利用されていないメモリですが、計算機能をするレジスタ=半導体素子のほかに、データを書き込み読みだすことができるメモリの存在は、コンピュータとはないか、考えるうえで重要です。