訪問者:氏名不詳
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問題 7-20
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資産とフィアットマネー
本講のネライ
- 資産の存在について知る。
- 資産市場と銀行資産の関連を理解する。
- 「国家紙幣」と銀行券の違いを理解する。
資産
▶資産の定義
▼資産の定義
教科書の定義
- 価値表現はなぜ必要になるのか. すぐ思いつくのは,「交換するためだ」ということであろう. 価値形態は直接には,「交換を求める形態」の背後に結果的に現出する.
- しかし,商品所有者は,自分のもっている商品をすべて,「いま」「すぐ」交換しようとしているわけではない.さまざまな用途のために蓄えられた財産を富といい,このうちとくに市場の存在を前提に保有される富を,商品経済的富あるいは簡単に資産とよぶ.
問題 7-1
立派な邸宅に住んでいたり、豪華な服飾品で身を飾ったり、広大な庭をもっていたりすることは、リッチだ、という意味で「富」を有していることになる。教科書に書いてある「さまざまな用途のために蓄えられた財産」が「富」だというのはこの意味。
さらに教科書では、「商品経済的富」が「市場の存在を前提に保有される」ということで、富一般から区別されている。
そこで質問。「市場の存在を前提に保有される」とはどういうことか、別の言葉で言いかえてみよ。
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49/128 ...1点以上 38%
解答と解説 7-1解答
- 売るつもりはなくても、商品として価値を評価されている
- つねに商品としてその価値が、価格として評価されている。
- 商品は「交換の手段」であると同時に「資産」でもある. この両面は密接に関連しており,価値表現も商品全体をおおう方向に発展して,最終的に商品経済的富を体現する貨幣を生みだすのである.
第12回目のライブ講義はここまで。
資産と貨幣の価値
▶貨幣の価値の大きさはさまざまな資産によって支えられている
▼貨幣の価値の大きさはさまざまな資産によって支えられている
- 外側の水色のリングをダブルクリックしてみよう。
- これがここまでで定義してきた貨幣のすがた。W0,W1,... という無数の商品がその価値を、すべて単一の貨幣で表現している。
- これらの商品は、売れれば市場からでてゆく、一般商品。
- 中心の貨幣の円をダブルクリックしてみよう。
- 市場のなかには、売れてもすぐには市場の外にでてゆかない資産がたくさん詰まっている。
- このなかには、取引所が存在し、時々刻々、値がついている資産もあれば、個々の売り手買い手の思惑でその値が動くものもある。
- さまざまな資産が転売されるなかで、ある資産の価格が上がり、別の資産の価格がさがるという変動の中で、貨幣の価値の大きさ、つまり購買力は相対的に安定した大きさとして現れる。
▶国債
▼国債
国債については多くの誤解あり
国債はそもそも「商品」コモディティである。ただの債務証書ではなく、証券市場でいつでも売買できる有価証券。
その価値の基礎は確定利払い(と返済リスク)による。返済が確実なら利子率によって価格は変動する。利払いができるかどうかは、最終的に徴税能力による。これは国の予算に占める国債費を見ればわかる。
公債金(収入)- 国債費(支出)をみれば、13兆をえるのに10兆円のコストがかかっているのがわかる。これがプラスになる範囲には限度があり、国の負債だからいくらでもOKというものではない。
しかも、その保有者がかなり偏ってきており、競争的に価格が決まる商品としての性格を維持する限界も見えている。
フィアットマネー
▶教科書の説明
▼教科書の説明
- 商品貨幣説に対立する考え方は,貨幣表券説である. 市場の外部から,商品ではないモノでも貨幣として導入できると考える立場である. 表券の素材が紙券であれば,国家紙幣であるが,その素材を問わず,広くフイアット. マネ一 (「法令による貨幣」)とよばれている. 人々の合意で,貨幣を独自に創出できるという立場も表券説の一種である.
問題 7-2
この教科書の定義のフィアットマネーなら、これまでの講義のなかにすでに登場している。なんだろう?
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解答と解説 7-2「日本国」と刻印された現代の硬貨
- 信用貨幣も国家紙幣も,通例,素材が同じであるため,紙幣として一括され,これら両者と金属貨幣との区別が強調される. しかし,これは貨幣の外見にこだわった混乱である. 金属貨幣を含む物品貨幣と信用貨幣はともに商品貨幣説で説明可能な商品貨幣に属する. 貨幣表券説をベースにした,国家紙幣を含むフイアットマネーとは概念的に異なるのである.
問題 7-3
この教科書の説明の「概念的に異なる」というのは「概念がちがう」という意味だろう。つまり、ある点に着目すると、一方であれば他方ではない、というyes/noにハッキリ分かれる問題があるということだ。さて、どんな問題か、質問形式で簡潔に''。
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36/94 ...1点以上 38%
解答と解説 7-3解答
- 商品価値と結びついているか
- 価値表現から発生したか
- 値付けにつかるか
- ....
- 等価物の統一と固定化には,国家や制度などが大きな役割をはたす. しかし,貨幣を生みだす基本的作用は商品世界の側にある.この基本作用に逆らって,国家や制度が独自に貨幣を創出することはできない.これらの外的条件は,貨幣素材を認定し,商品間にはたらく一般的等価物の統一や固定を補助するかたちで商品世界の要請に応えるだけである.