訪問者:氏名不詳
流通手段
✔ REC ON
✅ 接続チェック
問題 9-20
✔ 接続状態をおしえてください。
氏名不詳になってしまった人がいれば教えてください。
9-20 の回答を +
0/81 ...1点以上 0%
第9講のネライ
- 商品の流通と貨幣の運動:circulation と currency の区別
- 売買の基本構造: 売って買う $W - G - W'$ の閉じることなき連鎖
商品の流通
▶動かしてみよう
▼動かしてみよう
- 中心にある貨幣を適当な商品に重ねてみよう。これが売買を意味する。
- なにが起こるか?貨幣の持ち主(買い手)が商品の持ち主に、商品の持ち主が貨幣の持ち主に、入れ替わるはず。
- この関係は右側の図に示される。ヨコの線は持ち主の変化を、斜めの矢印は貨幣と商品の移動を意味する。
- 次になにが起こるか?新しい所有者は、別の商品を買うであろう。
- 再び貨幣を表す円を,商品に重ねてみよう。右の図がどう変化したか,よく見てみよう。
- 売って買う(売買)の繰り返しがどのように連鎖するのか、わかりましたか?
問題 9-1
9-1 の回答を +
40/78 ...1点以上 51%
解答と解説 9-1解答
- 商品は一回だけ動くが、貨幣は何度も動く。
- 商品は一度だけ持ち主を変えるが、貨幣は何度も持ち主を変える。
解説
- 商品の動きを流通とよびます。
- 貨幣の動きを貨幣流通とよびます。
- 本来なら商品流通と貨幣流通が対になるのですが、ただ流通といえば商品流通のことをさし、貨幣のほうは特別に貨幣をつけて貨幣流通という、というわけです。
- なんとも紛らわしい。貨幣流通の代わりに、通流という用語を新たに定義してつかおうという人もいました。「商品は流通し,貨幣は通流する」といおうというわけ。なるほど....でも「通流」という言葉は残念ながら流通しなかったようです。
- 英語では、商品の流通のほうは circulation で、貨幣流通のほうは currency です。currency は貨幣流通という意味と同時に、文字通り通貨を指すのにも用いられます。
After
まだ「商品が交換される」という回答が幾つもあったが、厳しく減点した。「商品は売られる」のです。
市場の基本構造:売って買う
▶記号の定義
▼記号の定義
- 二つだけ記号を定義します。
- 以後、商品をW, 貨幣をGで表します。ドイツ語の die Ware と das Geld の頭文字です。
問題 9-2
$W \to W$ は「商品流通」circlulation、$G \to G \to \cdots$ は「貨幣流通」currency だった。
では$W - G - W'$にあたるのは何か?一語で...
(1分問題)
9-2 の回答を +
44/83 ...1点以上 53%
解答と解説 9-2解答
売買
解説
これを商品流通とよんではいけません。
もちろん交換でもない。商品はけっして交換されるわけではありません。売買されるのです。
問題 9-3
「でも、$W-G-W'$って、けっきょく中身は$W - W'$でしょ。貨幣を間にはさんでいるだけで、結果的にみれば、商品 W と商品 W' を交換しているのと同じゃないの?」
さて、同じか違うか?理由を述べよ。
9-3 の回答を +
36/83 ...1点以上 43%
解答と解説 9-3解答
- 違う
- W と W' の交換なら二人でできる。しかし、$W - G - W'$は、Wを渡した相手と、W'を受け取った相手は別人。相手と二人でできる交換とは違う。
解説
- 交換なら、Aさんの$W-W'$には、Bさんの$W’-W$が対応。二行に並べて書けばわかるように、二人で閉じた関係をつくる。
- 一方、商品売買では、Aさんの売買 $W - G - W'$には、Bさんの購買 $G - W$と、Cさんへの販売 $W' - G$ が対応している。
- そして売買は、次々にエンドレスにつながっていて、閉じた関係を形づくることはない。
▶流通手段と基本構造
▼流通手段と基本構造
- 商品の持ち手を変える、つまり商品を流通させるはたらきを、貨幣の流通手段という。
- 貨幣が流通手段として機能することで、多種大量の商品が流通する。
- 商品売買 $W - G -W'$の連鎖を、市場の基本構造とよぶ。
- その最小ユニットは、三主体($\Bbb{A,B,C}$) +二商品($W,W'$) からなる。
$$
\begin{array}{ccccccc}
\Bbb{B}: & G & - & W & & \\
\Bbb{A}: & W & - & G & - & W'\\
\Bbb{C}: & & & W' & - & G
\end{array}
$$