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問題 6-80
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     コンピュータと労働 

    前回のまとめ

    労働結合の二つの原理

    • 協業 Cooperation:意識を介した結合:共通の目的を共有する
    • 分業 Division of Labour:モノを介した結合:他人の労働成果を再加工する

    今回のネライ

    • ある作業を人間はどのようにしてこなしているのか、自分の行動を反省的に捉えてみる。
    • コンピュータを使うと、それがどのように実現できるのか、考えてみる。

    簡単な知的作業の例

    • 人間の労働は、体力がものをいう作業も多いが、そうしたなかでもやはり、ちょっとした知的作業が欠かせない。
    • そうした知的作業は、ふだんほとんど意識されることはないが、その存在こそ、動物や機械には任せられない、どうしても人間の「労働」が必要になる理由である。
    • 20世紀を通じて、同一作業の連続は次々に機械化されていったのですが、それでも人間の労働がなくならなかったのは、多くの場面でこうした簡単な知的作業が不可欠だったからです。
    • こうした作業を熟す(こなす)ことができてもふつう「熟練」とはよびません。とくにトレーニングしなくてもできることです。
    • この能力の正体は何なのでしょうか。実地に考えてみましょう。
    問題 6-1

    0〜9の番号がついたトマトが10個,店にならんでいる。

    0〜9の番の重さ(グラム)は次のとおりである。

    $$[34,44,33,45,55,23,67,52,44,28]$$

    いまトマト80グラムが買いたいという注文がきた。

    さて、何番と何番のトマトを売ったらよいか。

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    解答と解説 6-1

    解答

    1. [7,9]

    解説

    • たぶん、すぐわかったと思います。
    問題 6-2
    • 6-1の問題で、どのようにして7番と9番だとわかったのですか。
    • 「どのように」か、こうして、ああして.... こうなった、というように、具体的に説明してください。
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    解答と解説 6-2

    解答

    • 2個のペアをつくって x + y = 80になるかどうか、調べる。

    解説

    • うえの解答はベストではありません。こんな回答をする人はいないかもしれませんが、仮にいるとして考えてみましょう。
    • 2個のペアは全部でいくつになりますか。$_{10}C_{2}=45$
    • 最悪45回も足し算をする必要がある。
    • 「ともかくできる」と「うまくこなせる」ではだいぶ違う。
    • もっといいやり方はないか....
    • そもそも、もっといいとか、わるいとか、どうやって決めるのだろうか。
    問題 6-3

    そもそも、もっといいとか、わるいとか、どう判断したらよいのだろうか。

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    解答と解説 6-3

    解答

    • 時間(何秒かかるか)

    解説

    • 効率を測る尺度は、一般的には処理時間かもしれませんが、ほかにも作業に必要なモノ(計算用紙)や場所の広さ(机のスペース)など、時間に還元できない要素もありそうです。
    • 賃金を払って作業をさせる(賃労働)であれば、時間効率がコスト計算に直結します。
    • 単位あたり時間の賃金額(たとえば時給)を「賃金率」とよびます。賃金率%w(円/Hour)$で作業時間が$t分$であれば、賃金コストは$wt/60$となります。
    • 計算用紙が単価$@p[円]$で$x[枚]$ 必要なら、コスト(費用価格)$c = px+wt[円]$
    • 計算用紙、鉛筆、etc であれば、価格ペクトル${\mathbf P} =(p_1,p_2,\cdots)$ 物量ベクトル${\mathbf X} =(x_1,x_2,\cdots)$ として$c = {\mathbf PX}+wt[円]$. あとで生産価格を説明するときに使います。
    • さらに作業空間は、場所を賃借していると考えれば、単位面積あたりのレント(地代)$r[円/m^2]$,作業スペース$s[m^2]$で、$c = px+wt+rs[円]$
    • ただし、空間スペースはこのように単純にコスト化できない面がある。なぜなら、計算用紙は一回ごとに消費されるが(フローの量)、空間スペースは作業回数に依存しないから(ストックの量)。
    • この作業では、おそらく賃金コストの占める比重が大きいだろう。時間あたりの成果(1時間に何回できるか $1/t$)が 労働生産性 labor productivity 。だから、この場合には、$w$が一定なら、労働生産性がコストを支配することになりそうです。
    問題 6-4

    二つのペアをつくる方法だと、最悪$_nC_2$ 調べないといけない。

    階乗で手数がふえるというのは恐ろしい。

    もっといい方法はないだろうか?

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    解答と解説 6-4

    解答

    • 一個ずつ取りだして、全体のなかに足して80になるものがないか調べる。

    • 一個ずつ取りだして、$y=80-x$ を計算。
    • どこかに$y$がないかを調べてゆく。

    • 2個目から一個ずつ取りだして、$y=80-x$ を計算。
    • 自分より前の番号に$y$がないかを調べてゆく。

    解説

    • たぶん、人にやらせれば自然にこうやると思う。
    • でも、プログラムを書くとなると、すぐに思いつくのは総当たり型...
    ▶すぐに思いつくプログラム
    ▶人間ならふつう...
    • このような簡単な知的作業でも、物理的な機械だけでやらせるのはむずかしかった。人間の手作業が残る領域があった。
    • 機械装置にコンピュータを組み込むことで、従来人間に頼ってきた知的作業(のある範囲)がカバーできるようになってきた。
    • でも、そのためのプログラミングは...

    プログラミング

    • プログラミングは人間がするほかないのか....
    • 生成AIでためしてみる。現場で時間があれば...
      問題 6-5

      問題6-1に答えるプログラムがほしい。

      生成AIに対して、どのように質問したらよいか。

      6-5 の回答を 
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      解答と解説 6-5

      解答

      • [34,44,33,45,55,23,67,52,44,28]から、足して80になる値の番号が知りたい。
      • この問題をとくプログラムをお願いします。
      • できたらjavascriptで,結果をconsole,logに出力してください。

      解説

      • うまくゆくだろうか。うまくゆかなかったら、少しずつ、質問を改良してゆけばいいでしょう。

    労働の変容

    • どんなに単純化されても、人間の労働には、知的な作業がついてまわる。
    • しかし、この知的な作業は分析不能なものではない。
    • コンピュータは、この種の作業領域をカバーしつつある。単純な機械化とはレベルのことが異なる次元に進みつつある。
    • この新たな次元で、人間が必要となる作業とは何か、それはどんな姿かたちの労働になるのか、考える必要がある。
    • この講義で説明した「労働の構造」に即して、もう一度考えてみるとよい。

    • 時間の都合で「労働」というテーマの話しはここまでで終わりにしますが、まだまだ考えると面白い問題がありそうです。
    • 次の報告スライドも参考にみてください。

    Last-modified: 2023-10-26 (木) 15:43:23