東京理科大学 経済学

2023年度 小幡道昭

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訪問者：氏名不詳

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概要

• 貨幣のもつ購買力を一定期間保持するはたらきについて考えてみる。
• この機能の限界を知ることで、さまざまな資産的な商品の存在意義を理解する。

蓄蔵手段

• 購買力を一定期間保持させる貨幣のはたらきを蓄蔵手段とよぶ。
  問題 13-1

  貨幣があれば、表示された価格で何でも買える。

  しかし、何でも買えるからといって、貨幣をただ貯め込むのは得策ではない。

  貨幣のメリットは「すぐに」買えることだけだから。

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  この主張は適切か否か。理由を述べよ。

  13-1 の回答を 

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    0 1 2 3 4 5  分
  
  
  解答と解説 13-1

  解答

  • 適切である
  • 貨幣には即時的な購買力はあるが、その購買力の大きさには「不可測性」がある。
  • 値上がりする商品を基準にとれば、その購買力は減価しているのあり、すぐに買う必要が在る部分以上に、貨幣を握りしめておくことには、減価というデメリットもある。

  解説

  • 蓄蔵手段は即時的購買力という性質を維持するのであり、購買力の大きさを維持する機能ではない点に注意
  • 「蓄蔵」という用語は「使わずに溜め込むこと」を連想させるが、この講義ではこのような意味で蓄蔵手段という用語を定義していない点も注意

資産