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剰余生産物

  • 純生産物の一部は、労働者の生活手段となる。
  • 純生産物 = 労働者の生活手段 B *1 + 剰余生産物
  • 重要な仮定
    1. 労働力は「生産物」ではない。
    2. 生活手段の量\( B \)を2倍にすると、労働量\( L \)が2倍になるわけではない。
      • 一国の総人口に関していうと、一年間にどれだけ消費するかと、一年間に何時間はたらくかは、弾力性がある。
      • 教科書では、これを本源的弾力性とよんでいる。
    3. 小麦や鉄は、input をk倍すれば output もk 倍になる。
      • 生産過程には、一定の客観的な'生産技術'がある。
      • これを技術的確定性という。
    4. 労働力の形成・維持には生産技術はない。
    5. 生活手段の量は、社会的な関係によってきまると仮定する。
    6. 労働者が、純生産物のうちどれだけを生活手段として消費するか、純生産物の社会的分配である。
      • 生産技術できまる''補填’’ではない。
      • 技術的補填 対 社会的分配:これがキーワード
    7. どれだけはたらくか\( L \) は、どれだけ生活手段を消費するか \( B \)と相対的に独立した関係。

本日はここまで..... 2018-11-22 23:36:51


*1 ほんとうは\( \bm b \) と小文字で書く方が統一性がでます。チョット流れで B とかきますが、中味はヨコベクトルです。

Last-modified: 2021-02-09 (火) 09:52:26